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インテルから新CPUのアナウンスがあった。
インテルの新CEOに就いたパット・ゲルシンガー氏がオンラインで伝えた。2023年にAlder Lakeの後継のMeteor Lakeをリリースする。
IDM2.0、Integrated Device Manufacturing2.0について説明した。
詳細はインテルのWEBページをみていただきたいのでここではかいつまんで書く。
AMDに大きく遅れているインテルの製造プロセスの微細化。10nmの次の7nmについてアップデートがあった。
インテルの7nm開発は、プロセスフローを再構築、簡素化し、また極端紫外線リソグラフィー(EUV)の適用範囲を広げることよって、順調に進んでいます。
7nmプロセスの見直しを行って進展があったようだ。特に半導体の業界では露光にUVを使っていると以前から聞いていたが、インテルはEUVを使っているという事を初めて知った。EUVとはつまり周波数がUVの外側の光で、UVを見れないのだから当然EUVも可視光線ではない。
7nmとかEUVとか、どんどん人間の目で見れるレベルではなくなっていく。技術の進化はどんどん魔法のようになっていく。
今までインテルは自社工場での生産にこだわっていたが、そのためにファブレスのAMDに先行を許すことになった。これを反省してか、外部ファウンドリと連携して新鋭のCPU生産を外部に委託することも考えるようだ。
具体的には10nmの時のようにインテル自社内で技術が確立しない場合や、供給が追い付かない場合だろう。
ただ、昨今の半導体供給不足にあるように外部ファウンドリの需要もひっ迫している。インテルの思惑通りに進むかは疑問だ。
先の話と矛盾するが、インテル自身が外部からの要求に応じて生産のみ扱う事業を始める。IFS, Intel Foundry Servicesだ。
インテルの宝であるx86というCPU製品を含む、カスタム製品を受注できるようになる。利用できるのはもちろん大口の顧客だろうが、カスタム仕様のCPU、例えばDRAMを内蔵したCPUを作ることが可能になる。
新しい工場はアリゾナ州に作られるそうだ。アリゾナといえば砂漠とラスベガスぐらいしか思いつかない。新たな産業、雇用は歓迎されるだろう。
CEO交替を契機に明らかにいい方向に向かおうとしているインテル。ただ現状はAMDに性能面で大きくあけられており、顧客やユーザの信頼を回復するにはまだ時間が必要だろう。
今後5年10年のインテルの行方はCEOのゲルシンガー氏にかかっているといっても過言ではないかもしれない。
VMwareのイベントで何度も見た控えめな感じの氏。よき方向に向かうとよいが。
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