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MVNOにとって頭が痛かった問題が1つ解決したようだ。
MNO(キャリア)、MVNO、SIMフリーのまとめはこちら。
MVNOの日本通信の発表では、NTTドコモの音声通話に関する料金卸値の調整に合意できたとのこと。
おそらく従来価格をさらに値下げして合意できたという事だろう。
出典:日本通信 WEBページ
MVNOにとって、通話定額サービスをできない理由がMNOの回線卸値が高いことであった。
もともとその原価の算定があまり根拠があるものではないので、MVNOからもなかなか指摘が
しづらいものであっただろう。そんな経緯があって日本通信から総務大臣に対して申請を行って、
2020年12月末までにドコモから新しい価格を設定する総務大臣裁定が出ていた。
しかし期間内に決まらなかった。
これで終わると思っていた矢先の発表。期間が終わっても根気よく交渉していただろう。
この発表で日本通信の株価は上がっており、経営に対する良い影響を与えるものと周知されている。
値下げ幅は公表されていないが、おそらく他のMVNOも同様の契約に変更して、音声通信についてはより安く
利用できるようになると思う。
問題はデータ通信だ。
MVNOは無制限での提供ができない。これはMNOから無制限で利用する契約を締結できないためであろう。
差額をMVNOが負担するのではMVNOは破綻してしまう。
そういう事例はすでにあった。
MNOの20GBデータ通信の安価なプランが出そろい、MVNOの存在価値が見えなくなってきている。
楽天のように、再度データ消費が小容量のユーザを掘り起こすか、無制限で安価なデータ通信を提供するか。
どちらかしかないように思える。
MVNOにとって冬の時代を迎えるが、多様性の維持のためにはなんとか生き残ってほしいものだ。
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