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使用する半導体が不足したため、発行が制限されていた記名式のSuicaが秋から発行できる目処が立ったらしい。
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Suicaはあの薄いカード内に半導体が入っており、改札やリーダと通信して決済している。使われる半導体はほかでは使われないようなものらしく、それ故生産がされず供給が足りなくて発行できなくなっていた。深刻な事態のため、新規発行はできず、子どもや紛失時の交換と定期券の場合のみ発行が続いた。
Suicaが世間に出て30年になろうといている。初期は画期的なものとして日本で普及したが、鉄道会社をまたがる利用はなかなか進まなかった。最近は新幹線に乗れるようになるなど利便性が上がったが、その間に世界はSuicaが使うNFCではない方式を中心にキャッシュレス決済方式が変わっている。例えばQRコードだ。これを磁気式の切符に変えて今後の切符に変えていくと発表されている。
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Suicaと同じNFC方式でもクレカのタッチ決済は普及してきた。レジでカードリーダに通すことなく、サインをすることもなく利用できる。セキュリティ面では不安があるが、利便性では電子マネーと全く同じだ。
タッチ決済のクレカなら、特に外人観光客はSuicaを持ってないし発行は停止中。毎回券売機に並んでわからない日本語から行き先をか探して指定料金の切符を買う、など不便である。Suicaが発行できれば問題にもならないのだろうが。クレカのタッチ決済ならこの点はカバーできるが、普及は始まったばかりだ。
半導体の目処はついたといっても、おそらく在庫を確保したということで、安定供給の確約を得たわけではないだろう。今後も時々発行停止になってしまうかもしれない。
世界規格になりそこねたSuicaは日本独自のガラパゴス規格として、iモードのようになりそうだ。そしてクレカのタッチ決済よりも安価で誰でも持つことができる規格が出てくれば、iモードのように消えていくのだろう。
Suicaの利用金額はコロナ期を除けばずっと右肩上がりらしいが、Tポイントのように我が世をうたったブランドも落ちぶれてしまうケースもある。
PCの規格でもそうだが、今勢いがあるからといって将来の保証があるわけではない。当面はSuicaは必須だが、10年先はどうなっているのだろうか。
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