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SSDが急騰の予兆 異物混入の部材でキオクシアのフラッシュメモリ生産がピンチ

 

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SSDが急騰の予兆 異物混入の部材でキオクシアのフラッシュメモリ生産がピンチ

2月10日にキオクシアが発表したが、フラッシュメモリ製造のための部材に異物が混入し、製造の一部が止まっているようだ。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。

キオクシアのNANDメモリ

キオクシアは東芝から分離したNAND型フラッシュメモリ製造専業メーカだ。三重県四日市と岩手県北上に工場を持ち、NAND型フラッシュメモリの世界シェアの約3割を供給し、アップル製品や一部のSSDに使用されている。
よく知られていることだが、HDDで有名なWDとも協業しており、両工場で作られるNAND型フラッシュメモリは一定の割合でキオクシアとWDのブランドに分けて供給されているようだ。

東芝とWDはHDDではライバルなのだが、なぜNAND型フラッシュメモリは協業?って思う諸兄がいるかもしれないが、それは東芝と協業関係にあったSanDiskをWDが買収したからだ。
昨年はWDがキオクシアを買収するのではないかという噂もあった。

問題の概要

キオクシアのHPに発表されている。

キオクシア 生産一部停止 2202

キオクシア 生産一部停止 2202 出典:キオクシア

2次元NAND型フラッシュメモリは影響ないと書かれているが、3次元フラッシュメモリの部材に異物が入っていたようだ。

生産が停止しているか、選別して継続しているのかは不明だし、すでに出荷している製品の回収が必要かもわからない。
しかも、異物混入によりなのに影響があるのかもわからない。発煙や発火なのか、性能劣化なのか。
続報が待たれる。

WDによる値上げ通告

PCwatchによれば、WDは2月14日にフラッシュ製品の値上げを通告し、即日実施したようだ。
影響を引用する。

パートナーであるWDは、少なくとも約6.5EB(エクサバイト、65億GBまたは650万TB)のフラッシュメモリに影響が出ていると見積もっている。

65億GB! 64GBのUSBメモリが1億本以上! これはなかなか巨大な容量だ。
この影響は量りしえない。2022年後半は自作PCの冬になるのかもしれない。


追記2022/3/6
通常生産に戻ったと発表。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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