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アップルがMac StudioとStudio Displayを発表 M1アーキテクチャCPUのモンスターマシン

 

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アップルがMac StudioとStudio Displayを発表 M1アーキテクチャCPUのモンスターマシン

3月のアップルのイベントレポートの最後は、mac。macについては事前にあまり噂がなかったが、出てきたものはM1チップのモンスターSoCを搭載したMac Studioだった。
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この記事のポイント

  • MacStudioはM1 Ultraを搭載したモンスターマシン
  • M1チップを2つ搭載したチップで、性能はXeonを上回るとも
  • 同時発表のStudio Displayは単なるディスプレイではなく、SoC搭載のインテリジェント端末

 

発表されたMacStudio

M1 Maxチップをダイで2つ並べたM1 Ultraを搭載したMac Studioが発表された。

Mac Studio

Mac Studio 出典: アップル 以下同じ

価格は249,800円と499,800円で近年のPCでは見ないような価格だ。
高価格のほうがM1Ultra搭載の機種だが、8Kビデオの再生を最大18ストリームできるという。
インテルXeonを搭載したサーバでもこんな性能を出せるものは聞かない。
価格から考えても個人ユースではなく動画作成の現場などを想定しているのだろう。

CPUラインナップ

M1 MaxとM1 Ultraから選択できる。倍くらいの製品価格なので、用途に応じてどうぞ。

Mac Studio M1 Ultra

Mac Studio M1 Ultra

M1 Ultraの性能

注目のM1 Ultraは個人ユースを対象としていない。業務用と考えるべきだろう。
これだけの性能は個人用途ではもったいない。

Mac Studio M1 Ultra

Mac Studio M1 Ultra

CPUの処理時間の比較が掲載されている。Mac Studio同士ではチップ数のためか上位モデルはほぼ倍のスピードのようだ。ただM1 MaxのMac StudioでもXeonに勝っているところがすごい。
サーバ用のCPUであるXeonを超えているってことは、データセンタのサーバすべてをM1に替えてしまったほうが速くなる、といえる。

Mac Studio 性能

Mac Studio 性能

もちろんCPUアーキテクチャの差によりそのまま動かないアプリがあるだろうし、この比較もある一面だけ切り出したものかもしれない。鵜呑みにはできないが、少なくともXeonよりも速い一面があるのは間違いない。

インタフェース

8Kビデオ編集が例に出ているように、映像編集向けを意識しているようだ。
このためなのか、インタフェースは豊富だ。

Mac Studio

Mac Studio

左にある縦の穴4つがThunderbolt4で、4つもあるWindowsPCは聞いたことがない。おまけに10GbEのNICもある。
iMacなどは無線LAN接続を前提にしているように思えるが、このMac Studioは見せ方よりも性能を取ったのだろう。

Display StudioとMac Studio

Display StudioとMac Studio

Display Studioの発表

Mac Studioは本体しかない。ディスプレイがついていない。
このためなのか、同時にディスプレイが発表されているが、どうもこれが普通ではない。

Display StudioとMac Studio

Display StudioとMac Studio

その特徴は通常のディスプレイと異なる。

  • 5K、27インチディスプレイ、5,120×2,880ドット
  • インタフェースはThunderbolt3
  • 1,200万画素のカメラ搭載。センターフレームに対応
  • 3基のマイクアレイ搭載
  • 6基のスピーカによる空間オーディオ
  • A13チップを搭載

前半はディスプレイのスペックにありがちなものが書かれているが、最後のSoC搭載が決定的なものだ。
iPhone11と同じA13を搭載している、ということは、iPhone程度の処理はディスプレイ側にオフロードして、macはそれ以外の処理に集中できる。ここでオフロードされるのは、センターフレーム対応のビデオ撮影と空間オーディオだろう。
A13を搭載していることから、iPhone用のソフトウェアを流用していると思われる。コストかけずに利便性が向上するのはいいことだ。

Display Studio

Display Studio

まとめ

映像関連の業務用という感があるが、ハイエンドのラインナップが出ると、下位モデルはそこに向けて向上していく。Windowsでは各社ばらばらに製品を作っていくのでどこに向かっていくか各社ばらばらの戦略になるが、アップルは1社のみで提供するので製品戦略にブレがない。
今後はこの製品をてこにサーバに入っていくのだろうか。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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