マイクロンが232層NANDを出荷　　拡大するストレージ需要に貢献か

投稿：2022年8月8日

SSD

ストレージニュース

レビュー

マイクロンが3D-NAND方式の層数を増やした製品の出荷を開始したと発表している。これによりSSDの容量はどうなるのか考えてみた。
ストレージに関するニュースのまとめはこちら。

IrvineのもっとPC自作日記

2019.01.02

ストレージニュース

https://irvinejp.net/pcdiy/news_summary/storage_news_summary/

ストレージに関するニュースを聞いて、思ったことを書いている。2019年https://irvinejp.net/pcdiy/gbpriceof_ssd_become_10yen/ 2018年https://irvinejp.net/pcdiy/hdd_14tb_andmore/ https://irvinejp.net/pcdiy/searching_stable_hdd_201809/ https://irvinejp.net/pcdiy/storage_articles_2018_jun/ https://irvinejp.net/pcdiy/nas_it_word/ https://irvinejp.net/pcdiy/storage_articles_2018_apr/ https://irvinejp.net/pcdiy/storage_articles/ にほんブログ村人気ブログランキング

マイクロンの発表

マイクロンはNANDメモリの容量増加を支える3D-NAND方式について、従来の176層を232層に増やした製品の出荷を開始した。
これは他社が行っていない世界初なのだそうだ。

マイクロン　232層　NAND　出荷開始　出典：マイクロン

発表によれば従来製品の176層のNANDと比べて下記が優れているという。

NAND I/O速度が50％向上
書き込み帯域幅は最大で100%、読み込み帯域幅は75%向上

これらにより性能と電力消費効率が向上するという。なお、14.6Gb/mm2の容量だそうだ。

では容量はどのくらいになるのか

176層の現行品が4TBのSSDで使われていると思われる。現行のSSDでは他社だが16TBだ。
2.5インチSSDのフォームファクタのうちNANDに使える面積を半分としよう。
2.5インチSATAの機器は100.35㎜ x 69.85mmのようだ。面積は7,009mm2となる。
先ほどのマイクロンの発表の中にある数字を使うと、51173Gbを実装できることになる。制御用のビットもあるだろうから仮に1バイト＝10ビットとすると、5TBになる。
仮に2.5インチの箱の中で2段にすれば10TB、3段なら15TBになりそうだ。さらに集積度を上げてTLCをQLC、さらにPLCにすれば、20TB位届きそうだ。

M.2の場合は面積が狭いのでここまではいかないと思うが、現在の4TBが上限に見えたものが8TBくらい行くのではないだろうか。

HDDではまだ50TBのドライブは出てきていない。やっと20TBだ。いよいよSSDが容量でもHDDを超える日が来るのかもしれない。

(Visited 84 times, 1 visits today)

3D-NAND

Irvine

NAND

PC自作

SSD

マイクロン

性能向上

著者プロフィール

irvine

　ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
　仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
　自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
　新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー（自腹購入、ご依頼）と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
　2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。