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ReadyNASのバックアップをしていたら、NAS4Freeの中身が飛んでしまって慌てている話の続き。
NAS4Free/Xigma NASについてのまとめはこちら。
せっせと1月のバックアップをJisaku6のローカルHDDにコピーし、さあこれから復活させるか。
と思っていたら事件が起きた。
再度NAS4Freeを起動するとまたアクセスできない。再発だ。
ディスプレイにつなぐと、またあそこで止まっている(実際は処理が長いだけ)。その後swap領域がないと2つ表示されて以後は無応答。
swap領域がない?おかしいな。
再起動したら普通クリアしているだろう。なぜ?
ネットを調べると、このSwap領域なしはかなり致命的な問題らしい。
swapとは、たくさんのアプリケーションが動いている結果メモリが足りなくなると、一番優先度が低い(ユーザの入力待ち状態がよくある)アプリケーションが使っているメモリ領域をストレージのswap領域に書き出し、空いた領域を新たに要求して来たアプリケーションに渡すために用意されている。
いわばストレージを仮想的なメモリとして扱う。
ストレージとのやり取りが発生するので、どうしても反応が悪くなる。なぜならストレージはRAMよりもけた違いにアクセスに時間がかかる。swapがあまりにも多発するようなら、メモリを増やすことが推奨される。これは昔からLinuxなどUnixの流れをくむOSでは常識となっている。
swapの領域が足りなくなって書き出すことができず、アプリケーションが強制終了になったようだ。こんなの聞いたことがない。
何回か再起動してその先に行くかと試したが改善しない。
しかたない、ダメ元で延期していたバージョンアップをすることとした。
バージョンはXigmaNASと改名した最新ではなく、11.2.0というちょっと前のもの。
最新版からかなり遠いバージョンを使っていた。このため、最新バージョンにはGUIの操作では更新できないと説明ファイルに書かれていた。
まずは新しいバージョンのイメージをUSBに書き込み、これで起動する。
BIOS設定を一時的に変更して、下のA-DATA製USBから起動する。設定はもう採取できないので、以前とったものを使う。
ここから先は以前のインストールと同じなのだが、間が空いているので再度詳細に記録する。
アップグレード用のUSBで起動後、選択肢が表示される。Embedded OSを選択する。
すべてのデータが消えるので注意。もちろんUSBの中身なので問題なし。
Swap領域の大きさを指定する。16GBでいいだろう。
これで起動した。
2を押してIPアドレスを固定に替える。
IPアドレスを設定する。前と同じもの。
デフォルトゲートウェイを設定。
DNSはどこにしようかと考えて、Googleのものにした。
IPv6は設定不要なのでNOを選択。
あとはGUIにアクセスし、以前の設定を読み込ませる。
これで終わったと思ったら、Jisaku6から全くアクセスできない。
システムエラー86が発生。パスワードが誤っているらしいが、誤っているはずがないし。うーむ。
SAMBA設定が変わったのかな?とあたりを付けて、検索するとNTLMのバージョンのようだ。
Nas4FreeのバージョンアップでNTLMv1の応答をしなくなったのに、Jisaku6側がまだNTLMv1のままなのだろう。
Windowsキーを押しながらRを押して、secpol.mscと入力してローカルセキュリティポリシーを起動する。
ローカルポリシー>>セキュリティオプションから
「ネットワークセキュリティ:LAN Manager認証レベル」を探し、「NTLMv2応答のみ送信」に設定を変更する。
変更して無事アクセスできた。やった。
つないでみたら、消えたと思っていた領域のファイルが見えた。
無事だった。よかった。
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