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NTTが珍しくサービス開放を発表した。
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携帯電話では普通に使えるナンバーディスプレイ機能、つまりかけてきた人の電話番号を表示する機能が固定電話では長らく使えなかった。
1997年にやっとサービスが開始され、以降有料で使えるようになった。もちろん固定電話は黒電話ではだめで、対応する電話機である必要がある。
技術的には着信する前にプッシュボタンの音を送り出して着信させる、ってことだったと思う。
難しい機能ではないので海外では割と早くから使われていた記憶があるが、日本では長らく電電公社という体制守られて技術革新の競争がなかったので提供されないし普及もしていない。いまだに有料だ。携帯電話ではサービス料を当初からとっていなかったと思う。(自分は記憶にない)
そんなナンバーディスプレイ、相手の番号を表示する機能がここにきて脚光を浴びている。ちょっと前に世間を騒がせたルフィなどを語る強盗グループの存在だ。
強盗の前はオレオレ詐欺だったらしく、電話をかけて言葉巧みに誘導し高齢者から金をだまし取る。そういうグループの暗躍だ。
きっかけは高齢者世帯の固定電話にかかってくる詐欺電話なのだが、聞くと周辺で何人も引っかかっているという。
焦ると判断力がなくなる、という話があるように、言葉巧みに一呼吸置くことを妨げるのだろう。注意したいものだ。
注意するには、一つには知らない電話番号からかかっているか否かというポイントがある。
知らない電話番号の電話は取らない。これを徹底するだけでほとんどの詐欺は回避できるだろう。
それにはどうするか?ナンバーディスプレイの登場だ。
NTT東西は5月1日から70歳以上の高齢者世帯、あるいは70歳以上の高齢者と同居する世帯向けに、ナンバー・ディスプレイおよびナンバー・リクエストの月額利用料および工事費を無料とすると発表した。
対象は、加入電話・INSネットの住宅用、ひかり電話になる。5月1日以降に受付、適用開始となる。
ナンバーディスプレイとは他に、実験的な意味があるのだろうか。通話録音データをAIで解析し、詐欺の疑いがある場合は事前に登録した連絡先に通知するサービスだ。
最近はAIの進歩が著しく。もちろん詐欺ではない電話の可能性はあるかもしれないが、自動で通知されることで家族も安心だろう。
申し込みユーザは5,000人までで、2023年5月1日~2023年10月31日に受け付ける。
到達次第受付を終了する。2023年5月1日~2025年3月31日の期間に割引が適用される。
詐欺にあって電話番号を変えたい場合もあるだろう。ユーザからの申し出により電話番号を変更する工事費を無償にするそうだ。
4月1日から適用される。申し込みには被害を受けた書面の提出が必要な場合がある。
NTTは社会のために動いた。可能なら、ナンバーディスプレイは無料にしてほしい。
他の事業者も追従してほしいものだ。
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