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各地の情報で、MNO/MVNOともに楽天モバイルからのMNPが増えているとのことだった。
そしていろいろなキャンペーンが始まり、楽天モバイルは草刈り場となっている。
7月から始まったRakuten UN-LIMIT VIIによる完全有料化のもとで、実際にユーザはどう選択しているかの調査が出ている。
楽天モバイルについてのまとめはこちら。
MMD研究所は定期的にモバイル通信に関する調査を行っている。
今回は完全有料化になる楽天モバイルのユーザについて今後契約をどうしたいかということをポイントにしている。
詳細はこちら。
では、内容を読んだうえでの考察を書いていく。
最近はスマホを2回線以上持つ人も多くなったが、圧倒的に多いのは1台、1回線だ。
昨年から始まったMNOの低価格プランが出て以降は、複数回線持つメリットは、あるキャリアがダウンしてもほかの回線が使える、ぐらいしかない。
このため、楽天モバイルにMNPして1回線だけのスマホを楽天モバイルで使っている人がまあまあいると予想している。
図によれば、楽天をメインとして使うのは8.2%、サブ用途は20%と圧倒的にメインとしては使いにくいと皆が感じている結果が出ている。
メインとして使えない理由はサービスエリアの広さ、速度だろう。エリアについてはいまだに基地局が少ないようで、電波が弱いと感じる。
そして利用する容量は、メイン、サブともに1GB以下が多い。図によれば、メインは48.9%、サブは62.8%だ。
つまりこれだけの人が今回の有料化により影響があった人だ。
では、楽天モバイルが完全有料化されても継続して使うか。
図によれば、メインは65.4%、サブは34.6%となっている。メインは従来から料金を払っている人が50%を超えているので妥当なところだろう。
一方サブは、1GB未満の人のほとんどが継続しない、つまり解約かMNPで出ていくとしている。
安いからサブとして持っていた。でも有料になるなら使わないので解約する、ということだろう。ここまでは予想通りだ。
ではMNPでどこに行くのだろうか。7割前後の人がすでに行き先を決めており、図によれば、どちらも人気があるのはpovoだ。
povoは着信だけならデータ通信のトッピングをしないことで無料で持っていられる。(ただし一定期間内に有料のトッピングをしないと回線が解約になる)
楽天モバイルは1GBまで無料だったが、povoはその点は異なる。必要な時にトッピングすることで、有料になった楽天モバイルよりも安いと判断しているのだろう。
しかし、Rakuten Linkにより国内通話が無料というメリットがあるのにpovoが選ばれている。音声通話は全くいらない世代にはpovoが良いということだろうか。
2位以降はメインとサブでキャリアが異なる。メインはUQ mobile、OCN mobile ONE、LINEMOと続く。UQを選ぶのはメインとしてデータ量もそこそこいるが通話エリアも必要な人だろう。もしかしたらキャンペーンの影響かもしれない。
3,4位はデータ量をあまり必要としない人向けのプランだ。楽天を解約するのはやはりエリアや速度を気にしているのだろう。
サブのほうもLINEMOが出てくるが、続くのはソフトバンク、auだ。楽天よりも高いはずなのでこれを選ぶ理由がわからない。
ある意味で、順当な調査結果と思う。自分自身が思っていることとほぼ同じ結果だ。
ただ、自分自身はまだ楽天モバイルの継続を決めかねている。いったん8月に決めるつもりだが。
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