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気になるストレージ新製品を紹介しつつ勝手にレビューするシリーズ。今回は国内企業で唯一NANDメモリを製造するキオクシアからSSD LC9シリーズの新製品が開発中という。
このLC9シリーズはデータセンタ向けに高まるAI関連のトラフィックを処理するためにあるが、現行製品は123TBだ。
高速ストレージデバイスであるSSDについてのまとめはこちら。
123TBの製品の紹介記事はこちら。
この製品はデータセンタ用なので個人が買うものではない。そうとわかっていても、容量が気になる。123TBだ。自分のメイン自作PCのJisaku8に積んでいるものはSSDとHDDを合わせても18TB、NAS用にRAID-Xで組んだHDDは16TBだ。併せても遠く及ばない。
個人用にはこの容量を一生かかっても使いきれない気がするが、データセンタ用であるから、もっと容量が欲しいと需要がある。
データの量は年々増加しており、今は世界中でどのくらいなのだろう。Geminiに聞いたら2025は181Z(ゼタ)Bという。ZBはE(エクサ)Bの1000倍で、EBはP((ペタ)Bの1000倍だ。PBくらいになると聞いたことがある人が多くなってくる。PBはTBの1000倍だ。つまり1ZBは10億TBなので、181ZBであれば1810億TBだ。30TBのHDDを使うとすると60億本必要だ。現実的ではない。
こういうデータ爆発の需要があるから、大容量のSSDは常に必要とされている。前製品もそうだが、HDDの容量を軽く超えている。これはSSDとHDDの構造上の違いもあり、大容量化しやすいSSDの仕組みのためだろう。HDDはアナログの部分があるのでいずれは大容量化は終わる。SSDはまだまだいけそうだ。
LC9の246TBモデルは従来からある2.5インチSATAと新しいE3.Lに対応している。E3.LはPCIe 5.0に対応しているそうだ。
そのほか以下のものに対応しているそうだ。ちょっと意味が分からないキーワードもある。
PCIe® 5.0 対応予定 (最大 128 GT/s Gen5 シングルx 4、デュアルx 2に対応)
NVMe™ 2.0、NVMe-MI™ 1.2c準拠
Open Compute Project (OCP) Datacenter NVMe™ SSD specification v2.5をサポート(一部未対応の仕様があります)
FDP(Flexible Data Placement)機能をサポート
セキュリティ オプション:SIE、SED、FIPS SED
CNSA 2.0対応の暗号アルゴリズムを採用
個人用に16TBくらいのSSDが出てきたらHDDは完全に消えてしまうかもしれない。でもまだ4TBでさえ4万円もする。まだまだ手を出せる価格ではないな。
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