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気になるストレージ製品を紹介していくシリーズ。
今回はWDの内蔵HDDのうちブルーラインの2つ。
ストレージに関するニュースのまとめはこちら。
先日のAmazonのセールで見て驚いたのは、WDから6TBの新しいブルーラインのドライブが出ていたこと。新しい型番のドライブがあったことだ。
ブルーラインは一番廉価なシリーズで、耐久性はそこそこ。保証年数も短いので、24時間回しっぱなしのNASには通常使わず、PC内蔵のドライブとして使う。
デスクトップPC向けのラインアップといえる。
3年くらい前にそれまでのCMRドライブの型番、EZRZシリーズが終息し、EZAZという似た型番のドライブに順次代わっていった。
これがなんとSMR方式のドライブで、XigmaNASのRAID-Zで初期構築するとエラーになるという、困ったドライブだ。
SMRとはShingled Magnetic Recording、日本語では瓦書きともいわれ、屋根瓦のように記録するデータのエリアを重ねる方式だ。重ねるので隣のデータの書き直しも必要になり、このためたった1ビットを書き直すだけでも周辺のデータをすべて書き直しになる。書き込み性能が徹底的に悪くなる方式だが、その一方で容量はCMRと比べて増やすことができる。このためWDに限らず、シーゲートも当時廉価版をSMRに置き換えている。コストを抑えて安いドライブを出すためには、方法はこれしかなかったのだろう。
SMRによりどういう影響があったかは下記参照。
XigmaNASで作った自作NASの容量アップのためにせっせと買った6TBは全てSMRなので使えない。
仕方ないので、SMRドライブは地デジ番組保管のためのRAID1構成のNAS、アイオーデータのHDL2-AAに使うことにした。(あと何本新品があるのだろう)
地デジ番組保管に適したアイ・オー・データ製のNASの詳細はこちら参照。
型番はEZAXで、外観はいままでとかわらない。ブルーラインのままだ。
しかし黙ってSMRドライブをリリースしたときに散々炎上したことを反省したのか、WDはCMRドライブであることを明記している。
価格はSMRドライブと大差ない。8TBのWD80EAZZがだいたい15000円で6TBが12000円。TBあたりの単価は8TBが1,875円で、6TBが2,000円。
大容量のほうがお得ではあるが、RAIDなどで冗長構成にすると準備に時間がかかる。単価は安くても8TBモデルを2つ買うと3万円だ。、
自分にとってどのくらいの容量が必要か、コストや運用方法を考える必要があるだろう。
amazonのセールで見たのは6TBのドライブ、WD60EZAXだったが、実は4TBもある。SMRには1TB,2TBのドライブもあるが、そっちはもう需要がないのだろうか、今回はリリースされていないようだ。
これに8TBのWD80EAZZを加えれば、4/6/8TBのCMR方式のブルーラインが復活だ。
Xigma NASにも安心して使えるし、通常のRAID方式のドライブでも高頻度の書き込みがあってもエラーになることはないだろう。
SMRでコストを安くして安いドライブを供給しようとしたHDDベンダの目論見はついえたようだ。
SMRドライブは一般的な使い方よりは、awsのS3のような、データは保管したいけど高頻度に書き込まない、そういう使い方に適している。
今度そういう使い方で再び脚光を浴びることにならない限りは、終息に向かっていくように思える。
今後HDD3社はCMR方式で容量を増やす新しい技術開発にしのぎを削るのだろう。20TB超のドライブの時代になってきた。個人ユースでも10TBを使うようになる時はもうすぐだ。
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