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間もなくやってくるCentOS 7のサポート終了に、延長サポートの提供がされると発表された。
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SBテクノロジーはソフトバンクの子会社で、ITに関する技術提供を行っている。
今回はサイバートラストと提携して、同社によるCentOSセキュリティパッケージを最短3か月から利用できる、「CentOS延長パッケージ」を提供するそうだ。
どういうサービスなのか見ていこう。
このサービスは、開発元がすでにサポート終了したOSに対して、セキュリティ上問題があるソフトウェアパッケージについて対策を行ったパッケージを提供する、というものだ。サポート終了ということはセキュリティパッチが開発元から提供される可能性は0なので、そういうOSを使い続けるユーザにとっては喉から手が出るほど欲しいものになる。
ただし全ての脆弱性に対応するわけではなく、CVSS v3の深刻度が重要以上のあるいは重要未満だが対策が必要と判断された場合のみパッチが提供される。
すでにメンテナンスが終了したCentOS6、8だけでなく、6月30日にサポート終了になるCentOS7も対象になる。
CentOS7は結構前にCentOS8が出たものの、いろいろなコマンドや仕様が変わっていたため、CentOS7を好んで使う人もいたと思う。
しかしCentOS8が早々と終わり、CentOS9は出ないことになった。そのあたりの話はCentOS終了問題で書いている。
パッチの提供はサイバートラストを経由して、Cloud Linux社から行われる。Cloud Linux社は、Alma Linuxを主導して開発している企業だ。
このため、セキュリティパッチ作成について技術的な不安はないだろう。
OSのバージョンによらず、3か月は19,800円、半年間は39,600円、1年間は79,200円だ。CentOS6のみ1年間は提供されない。
従来の同様のサービスはもっと高額だったので、困っていた人には朗報だ。
ただ延長サポートはやはり一時しのぎと思う。次のOSに移行するまでの時間稼ぎと考えて、早めに評価して新OSに移行しよう。
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