スポンサーリンク
フレッツ光の速度低下に困り、IPoEにより対策した話の解決編。
光回線についてのまとめはこちら。
そういえば、夏にso-netに改善を要求した時に言われたことがある。
設備増強の話は返らず、
との回答。
そりゃ、IP-V6に対応したアプリやサイトはいいけど、そうでないものか大半ですよ。
例えば、GoogleにコマンドプロンプトからpingをうつとV6のIPアドレスに解決される。
(我が家の設定、契約によります)
しかし、他はv4なので、改善にはならない。
V6でサイト側が受けられる準備をしていなければ、V4でアクセスするしかないのだ。
で、i-revoに乗り換え、この言葉は忘れしばらく幸せな日々だった。
11月になり、再びメールの受信が終わらない、タイムアウトする現象が再発。測定するとまた、
下りが数Mbpsまで下がっている。
また、プロバイダを探さなければいけないのか?しかしこの方法はイタチごっこだな。
抜本的に解決する必要がありそうだ。
以前so-netに遅いと苦情を言ったときv6への変更を提案された。
V6はトラフィックがいくら少なくても世の中のほとんどはv4しか対応していない。
どちらでもアクセスできるのは、我が家ではGoogleとso-netくらいではないか。うーむ。
しかし。
ネットを調べると、IPoEというキーワードに当たった。
いわば、v4パケットをv6でカプセル化する。
ほほう。
これで、がらがらのv6のルートにカプセル化したV4のパケットを流してやれば、速くなるのか。
あるプロバイダはこれをV6プラスと呼びtransixと呼ぶ。
幾つか制約事項がありそうだが、試しにやってみるか。
利用するには、自宅内にV6プラスかtransixに対応したルータと、プロバイダがV6プラスか
transixをサービス提供していること。
これだけ。
後者はいま契約しているプロバイダが対応していなければ、乗り換えることになり、非常に厄介。
so-netは正式なサービスにしていないが、transixを提供していて助かった。
他のプロバイダでは正式提供しているところもある。
V6プラス/transix対応のルータを探す。
推奨機種は提供側でWebに掲載しているので、安価なものを探す。
切り替えのため在庫処分中のIOデータの無線ルータWN-AX1167GR(以後、IO無線ルータ)を
買うこととした。
その期間が特別に安いわけではなかったが、12月のサイバーマンデーセール期間中にAmazonで購入。
案の定、配送が遅れた。
V6プラス/transix機能を持つ機器では最も安価で5000円ちょっと。
無線LANアクセスポイントの方は別途更新したのでいらないのだが、他に選択肢もないので
常設のWiFiアクセスポイントにするか。
また考えよう。
パケットの激混みのそもそもの原因は何だろう。
それは、光回線のNGN(Next Generation Network)網とインタネットの接続ポイントにPPPoEのサーバがある。
PPPoEサーバの管理はプロバイダ側にあるが、設置がNTTの局舎内のためなのか増設をNTTが制限しているため、プロバイダ
の裁量では増やせない。このため、なかなか混雑が解消されないらしい。
局舎内に設備を置くのでNTTの承認がいるらしいが、新手の嫌がらせではないのか?
一方でこのV6プラスというバイパス方法は、IPV4overIPV6方式で従来からのPPPoEサーバが不要になっている。
上りの通信で例えると、V4では光モデムがPPPoEでカプセル化する。
そしてホストと通信、接続し、ホスト側でPPPoEのカプセルを外す。これで家庭からインタネットに接続、パケットを流してしている。
一方でV6の場合も従来はPPPoEで繋いでいるようだが、V6プラスの場合は方法が異なる。
ルータ内でIPoEのカプセル化をしてV6でホストに送る。
ホスト側でカプセルを外してV4に戻し、V4パケットをインタネットに接続、流している。
混雑するPPPoEのホスト側サーバを使わないので、相対的に速いようだ。IPoEのホスト側の処理は、so-netの場合は
so-net自身ではなく、transixが担当する。
ここのサービスはまだガラガラで、PPoEのようにサーバの増設制限があるわけでもないので、
当面快適に過ごせそう。
ルータのインターネット接続モードを通常はIPアドレス固定/自動から選ぶ。
それに加えてこのIO無線ルータでは光モデムで必要なPPPoEも選択できる。へえ。
本ルータではそれらに加え、V6プラスとtransixモードがある。
使っているプロバイダによりV6プラスかtransixのどちらかと提携していると思うので、プロバイダの言うとおりに選択する。
so-netの場合はtransixなので、こちらを選択する。
LAN設定では、ルータのIPアドレスを固定にする。
最初は出荷時の設定がされているが、このままでは既設ネットワークとセグメントが分かれるので、使いにくい。
利用中のネットワークと同じセグメントに変更する。
DHCPサーバは光回線モデムにあるので使わない。(あとで誤りと判明する)
まずは予定した通りの接続でつないで見る。
光モデムをルータにつないで、外部と通信させてみる。
クライアント端末にはスマホかタブレットを使う。
無線は捕捉し接続されるものの、「インタネット接続がない」と表示される。あれ?
今回のルータがブリッジになって通過し、光モデムのDHCPサーバでIPアドレスを発行するはずだが。
うーむ。
Androidタブレットではわかりにくいので、Windowsタブレットに切り替えてみた。
やはりインタネットに繋がらない。
コマンドプロンプトでipconfigを実行すると、なんと、IPV4のアドレスが発行されず、
PCが自主的に割り当てたものになっている。あれ?
しばらく考えて、これはDHCPサーバに届いていないからとわかった。
つまり、IO無線ルータにはつながっているが、その先にあるDHCPサーバの光モデムにはつながっていない。
なぜかというと、IO無線ルータの上流はv6で通信するようIPoEでカプセル化されているからだ。
だから、IPアドレスが割り当てられていないんだな。うむ。
で、無線ルータのDHCPサーバを有効にする。
アドレスが重複するとまずいので、光モデムの方は192.168.0.2 ~9、無線ルータの方は192.168.0.10~99とした。
これでクライアント端末にV4のIPアドレスが割り当てられ、インタネットにアクセス可能になった。
接続確認ができたので、結線を変える。
従来は、
光モデム-ハブ-各部屋、及びIO無線ルータ
と、つないでいた。
従来からあるPCは、IO無線ルータを介さず光モデムにつながる。
この場合、transixを行う機能がないので、今回の改善の効果なし。
これをつなぎ替えて、
光モデム-無線ルータ-ハブ-各部屋
つまり、すべての機器がIO無線ルータをゲートウェイとして、光モデムにつながる。
全ての機器で効果がある接続形態になった。
つまり、無線ルータとホスト側のIPoE変換処理の間はV4パケットは使わず、V6に変換している。
V6プラスの構成にした副作用として、DHCPでIPアドレスを取得する機器からは光モデムの
管理画面が繋がらなくなった。
上記のとおり、光モデムはV6にカプセル化されたV4パケットが通過するので、
IPoE機能のない光モデムではV4ではアクセスできない。
仕方ないので、光モデムの空きポートに直接有線でPCをつなぐしかない。
うーむ、滅多にないが面倒くさい。
あるいは、v6のIPアドレスを直接指定すればいいだろうか。あったっけ?
残念ながら、幸せな日々にまた問題が発生。続く
PR
コメント
スポンサーリンク
HGWにIPv6でアクセスできます。そうしてください。お願いします。なんでもしま(ry
ななしさん、
コメントありがとうございます。今度試してみますね。