IrvineのもっとPC自作日記
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Windows8をWindows10に更新するための失敗、復旧の記録

 

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Windows8をWindows10に更新するための失敗、復旧の記録

2020年3月31日更新
*この記事は2015年7月20日に投稿しました。
唐突ですが、この記事はJisaku6を作る前のJisaku5の記事です。
Jisaku5の記事をまだこのサイトに移行していませんので
飛んでしまっていることをはじめにお断りしておきます。
ここでは、Windows8用に作ったPCであるJisaku5を無償アップグレードで
Windows10に更新するための苦闘を描いています。
Windows8からWindows10にアップデートすることはもうないと思いますが、
ジャンクションを作ることによる問題の備忘録として移転しました。
Core i7-3770Kで作った自作PC Jisaku5についてのまとめはこちら。

復旧の始まり

Jisaku5にWindows8を入れて構築したのは2013年だったか。
そのWindows8がWindows10に無償でアップグレードできるとニュースで読んだ。
このため、Windows10にアップグレードするために、まず8.1にアップグレードする。
なぜかというと、Windows10に更新できるのは、7と8.1のみだから。
8はすでに対象外、サポート外になっている。

ということで、8をまず8.1に更新しようとするが、できない。

8を8.1に上げられない理由はわかっている。何度も見た。

アップデート不可

アップデート不可

 

ユーザーフォルダかprogram filesが移動されています。

だ。

そう、いまの5号機は自分の人生初の、私物PCにSSDを搭載させたので、
高価でありどのくらい劣化するかがわからないから
頻繁に書かれそうなユーザーフォルダをHDDに追い出した。

そのときの記事。

まさか、これが原因でアップグレード不可とは。
当時は良かれと思ってジャンクションを作って無理やりSSDからHDDを参照させる方法を調べて実行したのに。

今ではそれがアップデートを妨げる原因になったとは。

ジャンクションとは

Windowsの言葉なので正確には理解できていないが、Linuxなどで言うところの
ハードリンクのようなもので、あたかもそのディレクトリなりファイルが
そこにあるかのように扱うことができる仕組み。

例えば、C:\にusrフォルダを作るとするが、その実体をd:\usrとしてジャンクションを作ることができる。

c:\usrの下にあるファイル、例えば、c:\usr\test.txtをエクスプローラなど
アプリケーションがアクセスしようとすると、OS層でこのパスをd:\usr\test.txtとみなして
ファイルの実体にアクセスすることができる。

ここまでなら、Windowsのエクスプローラの準機能であるショートカットと似ているが、
ショートカットはアクセス後はd:\usr\test.txtとして実体のパスを使うようになるのに対し、
ジャンクションではc:\usr\test.txtのままで扱う。

あたかもc:\usrが存在するかのように扱うことができるのである。

と、書いてみましたが、間違っていたらご指摘お願いします。

システムの稼働率

しかしよく考えると、

システムの起動に必要なプログラムや設定ファイル(レジストリ)がばらばらの
ストレージに格納されると、どちらかがダウンすることでシステムは起動しない。

a,bの機能で構成されている場合にそれぞれの故障率を仮にaを0.00001、bを0.0001とする。
bがaより10倍故障率が高い。bはaよりも10倍壊れやすいといえる。HDDとSSDでは10倍どころではないはずだが。

それぞれの稼働率は99.999%、99.99%であっても組み合わせると
99.989% となる。SSDがあるにも関わらずSSD単体の場合よりも可用性が落ちる

てなわけで、意味がないことに気づいた。
ユーザフォルダの場所をSSDに戻すことにした。

Usersの復帰

インストールディスクをいれてDVDから起動。
コンソールを起動して、いろいろ操作するが、Mklinkで作ったジャンクションが消えない。

なぜ消えない!!!

何度やってもダメ。その回数分だけRobocopyに詳しくなった。そんなつもりないのに。
何度やっても
1 ユーザ情報を読めないので一時ユーザになるか

一時ユーザ

一時ユーザ

2 ログインできない

ログイン不可

ログイン不可

ログインできないのはポリシーの問題かも。

ネットを調べて実行、だめ。
そして2回目の週末が終わる。。。

不幸が続く

DVDからPCのリフレッシュを試す。アプリが消えるがデータは残るはず。

PCのリフレッシュ

PCのリフレッシュ

でもダメ。復旧できず。。。。うーー

バックアップをとって新しいドライブに再インストールだ。

インストールしなおし

新しいドライブへのインストールは快調。新しいSSDとHDD。体感で速い。

SSD

SSD

セキュリティパッチの数が多いのは仕方なし。

セキュリティパッチ

セキュリティパッチ

マイクロソフトIDでログインするとブラウザのお気に入り情報が復旧するのはわかっていたが、
WEBページのパスワードや壁紙までも同期するとは!

パスワードの入れ直しはあきらめていたので、これは便利。

でも、いろんなアプリケーションを入れ直す必要はある。

アプリはいちいちDVDを探したくない。ローカルHDDとNASにコピーしている。あれ、アクセスできない???

同じユーザ名にしても内部のID(SID)は異なる。
従い持ち主ではないと判断されている模様。

アクセスできない。。。。なんのためのNAS、バックアップ!!!

NASなしで復旧

仕方なく、すでにデバイスを認識せず、rawと表示される旧HDDをUSBで繋ぎ、
chkdskコマンドをこころみる。

ずいぶん時間がかかり(3TBで1日以上)、ここからコピー可能になり、
何とか新HDDに吸い上げられた。

なんだかHDDレスキューの復旧技のスキルが上がっていく気がする。

Officeの罠

アプリを一通りインストールし通常モードになりつつある。
さてEXCELを起動。
初回起動時はオンラインでライセンス認証にいく。しかし地域限定ライセンスなので不可、と。

え?

これって、以前楽天で買ったものだがなぜか中国から空輸されてきた。

ネットを調べると、どうもこれはボリュームライセンスの切り売りらしい。

再インストールできないオフィス。なかなか鋭い罠。無駄遣いになった。

楽天でやられたので、Amazonで買いなおした。PC2台にインストールできる

ダウンロードパッケージを購入した。

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NASの復旧

あとはNASの復旧。

権限を与えて書き込み、削除可能にしようとするが、ファイルの持ち主がわからない、
つまりアクセス権限がないものがあり、これはもう。消せないな。

NASに無駄なファイルができたので早くも3TBがフルに(注:このときはNAS4Freeではなく
ReadyNASだったと思う)。NASの管理画面から消せた。よかった。

なんとか通常モードに戻ったが、結局3回の週末を無駄にした。

こんな時にサブPCがないといろいろ困る。調べたいことがあってもスマホやタブレットでは
いまいち面倒に感じることがある。文章の入力にはPCが向いているし、
キーワードの追加もPCのほうが使いやすい。

ただ、自分がPCのほうが好きというだけかもしれないが。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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