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総務省が国内における音声通話の状況をまとめて発表している。
MVNO、MNOについてのニュースのまとめはこちら。
資料は下記から概要版を見ることができる。ここでは要約する。
まず、音声通話ができる契約数の推移。この数には音声通話ができる3種類のデバイスが含まれるが、固定系、IP電話、移動系でまとめられる。
1つ1つは説明しなくてもいいだろう。
なお、ここでの集計には電話番号が割り当てられている前提なので、IP電話の中には例えばLINEのトークなどメッセンジャーでのボイスチャットといわれるものは含まれない。
それらを含めるとまた勢力は一変すると思うが、集計自体ができないだろうな。
契約数は誰もが考えるように、移動系はどんどん増え、固定系は徐々に減っている。人口の減少もあるが、固定電話が不要な人は契約しない一方で、移動系を何回線も契約する人がいるということだろう。自分も音声通話できるものは、今は4回線持っている。
続いて音声通話の回数。
回数自体も5年前と比べて総数で19%の減。このペースで進めば、20年後には音声通話は0になっていくはずだが、どこかで鈍化するだろう。
シニア層や法人用途では一定数の音声通話の需要がある。すべてをメールやチャット、ボイスチャットにすることはできない。(だいたい、電話番号がない場合は、警察や消防に電話できないのではないかな。)
回線数が一定のところで下げ止まれば、そこで平均1日何回の通話をするかを考えれば音声通話の年間回数が予想できる。半分~1/3といったところか。
次は音声通話時間。こちらは落ち込み方が少ない。回数は減っても通話時間があまり減ってないということは、1回の通話は逆に長くなっているのだろう。
おそらく、かけ放題などの定額制により一部のユーザが長時間使っているのだろうと想像。
今回の資料をみて、おっと思ったのがこれ。
国際電話の発着信回数だが、発信は減る一方なのに、着信は逆に増えている。
最近は仕事で国際電話をすることはかなりまれだ。たいていは無料で使えるZOOMやTeamsを使って、相手の顔や資料を見ながら打ち合わせをする。
音声しか通じない電話は使われることがめっきり減った。
なのに、着信は大幅に増えている。発信は減っているのに。
なぜだろう?
思い当たるのはオレオレ詐欺。外国経由で発信して、番号を知られないようにするケースもあると聞く。
オレオレ詐欺以外にも何らかの犯罪に使われているのかもしれない。
総務省の資料では使われ方まで書かれていないが、理由を想像するのも頭の体操になるな。
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