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時代はついに20TBのHDDを迎える

 

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時代はついに20TBのHDDを迎える

2020年9月22日更新
ちょっと前のニュースで聞いた、大容量HDDの話。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。

WDの大容量HDD

以前はシーゲートの16TB HDDの話を書いた。

3か月ばかりで、とうとう20TBに到達した。

HDDの3台メーカの筆頭をシーゲートと争うWD。
そのWDが18TBのCMRと20TBのSMRを発表した。
ともにデータセンタ用のもので、2020年前半にリリース予定。
プレスに書かれていることを抜粋する。

  • 2018年からの5年間で年率36%の出荷の伸びの予測
  • 9枚のディスクを内蔵し、エネルギーアシスト方式の記録を採用し、
    高密度記録のHDDを提供
  • サンプルは今年年末に出荷予定

WDは今は14TBくらいのHDDを販売している。
一気にトップに出るつもりのようだ。

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記録方式の違い

ちょっと前にも話題になったSMR
これはCMRと記録方式が異なり、そのためホスト側のプログラム変更が必要になる。
その代わりに、同じディスク、記録密度でも記録できる容量が増える。

CMRは従来方式の記録をする。
データは磁性体が塗られたディスクに対して重なることなく記録される。
一方でSMRは記録する領域を横のデータと重ねる。
全部重ねてしまうと上書きになるのだが、ある程度の割合であれば、読み込むことができる。
この重ね書き(shingled)により容量を増加させているということだが、このためにランダムライトに不向きだ。
常にブロック単位(というか1周単位か)での書き込みになる。

このため、SMRはシーケンシャルライト向きで、バックアップ用途にはいい。
それ以外の用途にはちょっとなぁ、というところだろう。

高密度への道

3TBあたりでずっと足踏みだった容量もこの1,2年で4TB、6TBと確実に低価格化が進んでいる。
技術のブレークスルーで低価格になってきた。
自分の買う候補もそろそろ6TBかなと思っている。

来年になったら8TBかな。
そのころにデータセンター向けは30TB、40TBへと確実に大容量へと向かっていくのだろう。

——
2020年9月22日追記
SMRについては下記記事も参照。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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