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2020年4月19日更新
HDD3台メーカのWDから、SMR方式で20TBのHDDがサンプル出荷された。
いよいよストレージは20TB時代が始まる。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
以前聞いていた製品がとうとうサンプル出荷された。
年末のWDの発表では、通常方式のCMRが18TB、SMR方式が20TBのHDDをサンプル出荷を開始した。
CMR方式のDCHC550とSMR方式のDCHC650だ。
これだけの大容量なので、用途は主にDC、エンタープライズ向け、特にクラウド用だろう。
シーゲートも同等の容量を発表しているので、競争が苛烈になっている。
3TBを越えたあたりからHDDの記録方式はかなり難しくなった。
垂直磁化をやってしまった後は、面積当たりにビットを記録する方法があまりなくなり、
数年を経て実用化した熱アシスト磁気記録方式(HAMR)により一気に大容量化が始まった。
本HDDはエネルギーアシスト磁気記録方式という説明があるので若干異なる方式なのだろうか。
本製品では9枚のディスクをヘリウムで密封して空気抵抗を減らし、一気に容量をあげた。
HDDは面当たりの密度とディスク枚数を増やすことで容量を増やしてきた。
3.5インチというプラットフォームを考えるとディスク枚数は限界で有り、
何らかの微細化技術を得て密度を高めている現状だ。
いっそのことディスクを3.5インチから5インチ、8インチに戻したほうが
大容量を容易に実現できるのではないだろうか。
それはやはり、難しいか。
つぎは30TB、そして40TB。
50TB位まではまだまだ技術革新は続きそうだ。
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