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日本時間の25日未明に予告通りマイクロソフトのオンライン発表会があり、噂通りWindows11が発表された。
ここではマイクロソフトのWEBページに掲載されている情報を追って、どういうOSになるのかを理解する。
Windows10についてのまとめはこちら。
まず6年前にWindows10がリリースされたとき、マイクロソフトはこれが最後のOSと明言していた。
ところが今回、これを翻して新しいOSとしてリリースする意図はどこにあるのか?
出典:マイクロソフト WEBページ 以下同じ
下を見て行くとわかるが、Windows11は10のマイナーバージョンアップ版といっていいようなものであり、過去のWindows2000からXP、XPからVista、Vistaから7,7から8、そして8から10といったバージョンアップとは明らかにレベルが違う。
過去の変更点を記憶の限りで書き出す。
OS | |
---|---|
Windows XP | 32ビット系の2000と16ビット系のMEを統合。また64ビット版もリリース。 日本では非常に長く使われた。 |
Windows 7 | Vistaのリソース課題消費を反省して、コードを見直して小さく速くなるように改良。 セキュリティ回りなどに現在に至る大きな改良を実施。 |
Windows 8 | タブレットモードを標準装備。しかしスタートメニュー廃止で不評。 |
Windows 10 | Windows7と8のいいところを採用したイメージ。 |
※Vistaは使っていないので記憶がない。
この流れで出てくる11は過去の言い方でいえば、Windows98 SEとかWindows8.1というレベルのバージョンに近いイメージだ。自分としては11ではなく10.3くらいと思える。
そのくらい、大きな変化がないWindows11ではあるが、出てくるからにはいろいろ更新してきているので紹介する。
まずWindows11は見た目を刷新した。すでにインサイダプログラムでOSの評価をしてきたバージョンがそのままWindows11のベータ版であるといえる。以前の記事でもアイコンが変わったという事を書いていたと思うが、それ以外にも変更点がある。
特に仕事をしているとウインドウを多数開いて、ウインドウを渡り歩いて作業する。メールをチェックして返信する、WORDで文書を作る。Excelで集計する。PowerPointでプレゼン資料を作る。WEBブラウザで調べる。TeamsでWEB会議に参加する。
人それぞれであるし、仕事ではなくプライベートでは使うソフトが変わるものの、似たような状況だろう。
多数あるウインドウを整列するにはWindowsキーを押しながら方向キー←→を押すと、現在表示している画面の左、あるいは右に寄せてくれる。そこでWindowsキーを押しながら方向キー↑↓を押すと、1/4の大きさに表示してくれる。
こういうTipsを知っているだけで面倒な配置作業が一瞬でできるようになっていいのだが、さらにWindows11ではレイアウトを選択できるようになるようだ。
可能なら決まったアプリを必ずこの場所に配置とできると、使い勝手がとてもよくなるな。
過去にWEBブラウザをOSに統合して、裁判で負けて分離したマイクロソフトではあったが、今回はOSにリモートコミュニケーションツールであるTeamsを統合する。
TeamsはZoomと同様にWEB会議を行うツールではあるが、実際にはSharepointと連携してドキュメント管理ができたり、アプリを追加してスケジュール管理などを行うことができる、在宅勤務には欠かせないツールになってきている。先日無料で使用できるTeamsがリリースされて、利用する敷居が一気に下がったが、なんとWindows11ではOSに入ってしまうという。
過去にもウィジットがあった。3rd Party製品もあったが、最近では流行らなくなったのか見かけなくなった。一方でAndroidでは健在であるし、昨年からiOSでも対応した。WindowsでもOSレベルで再びウィジットを提供する。
ウィジットで良くあるのは天気、株価、写真、ニュースだが、下の画像を見る限り一通りあるようだ。またカレンダー(スケジュール)機能もある。
問題はウィジットを表示するデスクトップがあるかだな。自分の場合はブラウザやExcelで画面がいっぱいなのでウィジットを表示するエリアが無さそう。10インチくらいの小さいディスプレイをさらにつないで表示するとか、そういう扱いかな。
Windows10.3と思えていることからも、基本的にWindows10が動くPCはWindows11も動くようだ。
WEBページではWindows11が動くためのPCの要件が公表されている。
重要な点は下記。
ほかの3つはカードを変えるなどでもなんとかなるが、この3点は難しい場合がある。まずCPUは変えられないので、32ビットを使っている場合はWindows11への切符は来ないのであきらめて買い替えるしかない。
32ビットCPUは具体的にはIntelではCoreiシリーズの前のCore2からが64ビットだ。その前のPentium4やCoreは32ビットしかないので、10数年前に購入したPCの場合は充分使ったと思うしかない。
それ以外にはAtomも32ビットになる。この点で、過去に多数販売されたWindowsタブレットはほとんどがWindows11にはいけないと確定。
残る2点はデスクトップPCで有れば容易に改善できると思うが、ノートPCやタブレットの場合は難しい。
ノートでも一部の機種ではメモリの増設や交換で増量できるかもしれない。メーカのWEBを見て判断を。
だめそうであれば、最新OSを使うには買い替えるしかないという事になるので、
という選択になる。
セキュリティパッチ提供の最終時期は現状ではわからないが。
Windows11の概要を見てきたが、Windows7、8、10が発表されたときのような高揚感が全くない。
やはりこのOSはWindows10 21H2でしかなく、Windows11ではないと思うのだがなぁ。
ブランドの再定義をして何かをしたいという意図がマイクロソフトにあるのかもしれない。
さて、自分が持つ自宅のPCがどうなるか予習しておく。(注:TPMの件でこの一覧は正しくなくなった)
Windows11に行けるもの
PC名 | CPUモデル | メモリ |
---|---|---|
Jisaku7 | Ryzen5 3600 | 32GB |
Jisaku6 | Core i7 6700K | 32GB |
Jisaku5 | Core i7 3770K | 16GB |
Jisaku4 | Core i7 860 | 4GB |
Inspiron 7380 | Core i5 8265U | 8GB |
Dynabook R731 | Core i3 M370 | 4GB |
Windows10で終了するもの
PC名 | CPUモデル | メモリ |
---|---|---|
YOGA Tablet2 | Atom Z3745 | 2GB |
※Teclast X80 Proは起動しないので除外。
2021年後半に搭載したPCが発売予定。
既存のWinodws10の更新は、2021年後半から2022年に行われる予定だ。ちょうどWindows7、8から10に1年間無償で更新できたように、おそらく1年間は無償でできるのだろう。
Windows 10 のサポートは、2025年10月14日まで継続する。まだまだ先ではあるが、覚えておこう。
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