本ページはプロモーションが含まれています。
  
 

Windows11をインストールして調査した(1) インストール編

 

スポンサーリンク

 
Windows11をインストールして調査した(1) インストール編

Windows11がインサイダプログラムを対象に提供開始されたと聞き、早速更新してみた。
更新の中で遭遇した失敗について。
Windows10についてのまとめはこちら。

この記事のポイント

  • Windows11への更新にはTPMが必須(ただしインサイダプログラムは免除)
  • Androidアプリが動くらしいが詳細不明
  • Windows11プレビューのインストールはインサイダプログラムに参加していても制限がある
  • CPUのコア数などの制限は厳密にチェックされている

 

前回の記事の補足

速報の情報をもとに書いた前回の記事にいくつか訂正がある。

Windows11動作要件

Windows11動作要件 出典:マイクロソフト WEBページ

上表の動作要件だが、明記されていなかったので把握できていなかった。TPM2.0対応が必須となり、第7世代Core、および第1世代Ryzen以降のCPUでないと利用できないという事が判明した。

TPMとは

今まで気に留めることもなかったTPM。主に企業向けのノートPCに搭載されていることが多い。いろいろな解説記事を見て行くと、暗号鍵のような情報をCPUと別の箱に収め、簡単にはアクセスできないようにしている、という事のようだ。
つまり重要な情報を扱う企業向けのPCであれば、暗号鍵を盗まれて情報漏洩してしまうと企業の存続にかかわる。そういうことを回避するためのハードウェア部品だ。
最近のCPUではそのハードウェアがなくてもCPU内でエミュレーションができるようになっており(CPUでやったら意味があるのか?と思えるが)TPM対応必須とした場合に救済されるラインが先ほどの 第7世代Core、および第1世代Ryzen以降のCPU という事のようだ。

これは困った。自分の持つ自作PC、メーカ製PCはことごとくアウトだ。
Windows11に行けるもの

PC名 CPUモデル メモリ
Jisaku7 Ryzen5 3600 32GB
Inspiron 7380 Core i5 8265U 8GB

Windows10で終了するもの

PC名 CPUモデル メモリ 理由
Jisaku6 Core i7 6700K 32GB TPM未対応
Jisaku5 Core i7 3770K 16GB TPM未対応
Jisaku4 Core i7 860 4GB TPM未対応
Dynabook R731 Core i3 M370 4GB TPM未対応
YOGA Tablet2 Atom Z3745 2GB 32ビットCPU

※Teclast X80 Proは起動しないので除外。

2台しかWindows11を使うことができないとは!まさか第6世代CoreのSkylakeのJisaku6まで使えないとは。
過去の資産を強制的に切り捨てさせるマイクロソフトに文句を言おう。ぜひともこの方針は撤回してほしい。

ほかにはAndroidのアプリが動くという情報があるが、どうも公式情報っぽくなかったので前回は書かなかった。
まだ確定していないが、Google PlayからではなくAmazonの提供するアプリを使えるようになるようだ。Amazonが提供するといっても中身はAndroid。きっと契約上の問題でマイクロソフトとGoogleは握手できないのだろう。

早速アップデート

で、本題。
アップデート可能になったと聞き、早速更新してみることとした。いつものようにこういう実験はHyper-V上の仮想マシンで行っている。以前から持っている、21H1に更新したインサイダプログラムのWindows10をいれた仮想マシンでWindows Updateしてみた。
すると今までと違う表示がされている。まず、診断データのオプションレベルのものまで提供しないと更新できないという。

Windows Update

Windows Update

うーん、記憶にないけど、オプションも提供に設定変更して再度トライする。

今度はこういう表示になった。まず最小ハードウェア要件を満たしていないこと、それからチャネルオプションは制限されるという事。

Windows Update

Windows Update

ん?どういう意味だ?
最小ハードウェア要件は上表の通りなので、単にCPUコア数などのことだろう。これはHyper-Vの設定画面で変更できる。後者は何だろう。

答えはマイクロソフトのブログに書かれていた。

マイクロソフトブログ

マイクロソフトブログ 出典:マイクロソフト WEBページ

このブログの下の方に下表が載っている。

マイクロソフトブログ

マイクロソフトブログ 出典:マイクロソフト WEBページ

要約するとこういうことだ。Windows11インサイダプレビューを使って更新するには下記条件になる。

  • ハードウェア要件が合えば、どのチャネルでも可能
  • Windows11のハードウェア要件には合っていないが、インサイダプログラムの最小要件にあっている場合は、
    • 既存のDevチャネルのWindows10は、可能。
    • 既存のBetaチャネルは、いったんRelease Previewチャネルに行き、再度Dev、Betaチャネルに入る必要がある。
    • 既存あるいは新規ののRelease Previewチャネルは、不可
  • Windows11のインサイダプログラムの最小要件にあっていない場合は、
    • 既存のDevチャネルのWindows10は、Windows11のGAまではインサイダプログラムを継続できる。GA時にWindows10に戻る必要がある。
    • 既存のBetaチャネル、あるいは既存、新規のRelease Previewチャネルは不可。

一番最後の条件に該当して更新できないという事だったようだ。なるほど、面倒くさい。
数あるインサイダプログラム用のWindowsの中にはもちろんDevチャネルのものもある。これを更新させよう。

アップデートに再度トライ

今度のものは下にバージョンがDevと明記されているものだ。

Windows Update

Windows Update

念のためチャネルを確認。Devになっている。

Windows Update

Windows Update

Windows Updateを見に行くとダウンロード可能なものにWindows 11 Insider Previewがある。早速ダウンロードを開始。

Windows Update

Windows Update

ダウンロードが終わり更新作業が始まるといきなり表示が現れた。

Windows Update

Windows Update

いつも仮想マシンは1コアで作っているので、そのため最小要件を満たしていなかった。Hyper-Vの設定メニューから2コア、RAMは4GBに変更して再度ダウンロードする。

Windows Update

Windows Update

ダウンロードが終わり再起動を行うと、19H1,20H1への更新したときと同じような長い時間をかけて更新された。
再起動すると、Windows10とは違うログオン画面が表示される。

ログオン画面

ログオン画面

(Visited 2,282 times, 1 visits today)

PR

   
著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です