【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが8.8Betaを提供開始
最終更新:2023年5月20日 投稿:2023年4月27日
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CentOSが終了して徐々に記憶のかなたに行ってしまっている。たまにCentOS7にかかわることもあるが、RHEL8互換では全く聞かなくなった。
CentOS8の後継の最有力のAlma Linuxから次のバージョンである8.8のBetaが提供開始になった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。
Alma Linuxのアップデート
本家RHELでは8.x系でも半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
昨年11月の8.7のリリースから半年たったので、予定通り8.8がやってくる。その前に恒例のベータバージョンのリリースだ。
8.8Betaの提供
下記でAlma Linuxがアナウンスしている。
Alma Linux 8.8 Beta 出典:公式
対応するアーキテクチャは、x86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。
8.8の新機能
詳細はリリースノート を参照。
目立つ機能をかいつまむ。
カーネルバージョン
インストーラ、イメージ作成
以前はCLIでしかできなかったOSイメージのカスタマイズをGUIでできるようになる。
RHEL for Edge
ユーザやパスワードをあらかじめ設定してOSイメージを作成できる。今までできそうでできなかった機能。
ソフトウェア管理
yumによりオフラインでパッケージの更新ができる。
インフラサービス
RAN(Radio Access Network向けに通信を効率化することができるSyncEを提供する。
セキュリティ
SCAPの新ルールであるログイン中のセッションのタイムアウト時間が追加。
fapolicydによるRPMデータベースのフィルタリング
この機能により、RPMでインストールされる特定のアプリケーションをブロックできる。
あるいはデフォルトの設定のフィルタでは許可されないアプリケーションをインストールできるようになる。
プログラム言語
下記のもののバージョンが更新された。
Python 3.11
GCC Toolset 12
Go Toolset 1.19.4
よく使われるモジュール
下記のもののバージョンが更新された。
nginx:1.22
postgresql:15
tomcat ver.9
まとめ
8.x系を使う人はyumやdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
7.x系を使う人は、脆弱性の問題やパッケージのサポートを理由に8.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。
もう何回かマイナーバージョンが更新されたら8.xも終わりになり、9.xにメインストリームが移る。SELINUXの問題があるので、9.xへの移行は十分検証に時間をかけたいところだ。
ダウンロードはここから。
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著者プロフィール
irvine
ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。