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インテルのCPUといえば、当初は数字で商標問題からPentiumが採用された。
それから30年余り。とうとうペンティアムブランドが廃止される。
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史上初のCPUを作成したインテルは1960年代後半に設立され、しばらくはメモリを製造、販売していたようだ。
その後70年代初頭に世界初のCPUである4004を開発、販売した。4004はトランジスタ数が2000個余りと今から考えたらASICの特注品レベルにもならないような代物だったが、汎用的に使えるが故、電卓などに使われたようだ。
伝え聞いた話では、シャープなどの電器メーカが電卓用に開発を依頼したとか、していないとか。
その後8080という8ビットCPUの代表格が作られた。この8080の機能改良がザイログ社より発売されたZ80だった。当時は著作権などがまだ緩かったので、命令セットをコピーして作られるなんてよくあったようだ。
その後、売れると判断したのだろう。IBMとタッグを組み、IBMのベストセラーPCであるIBM PC用に8088が作られた。これは16ビットCPUである8086の外部バスを8ビットに制限した廉価版で、IBM PCの大ヒットによりインテルのビジネスも大きく伸びた。
8086といえば今使われているCore iシリーズの先祖にあたる。最近まで使われていた32ビットのソフトウェアは16ビットのソフトウェアとの互換性を気にして作られていた。
話を戻そう。8086の後、80186,80286と後継を出し、ベストセラーの32ビットCPUである80386が発売される。1980年代中盤のことだ。
その後486が作られ、自分が初めて買ったWindows PCに搭載されていた。
1993年、インテルは新しいCPUを発表した。大方の予想は586であったが、おそらく先に別の会社が商標をとったのだろう。あるいは数字を商標にすることができなかったのかもしれない。
いずれかの理由により、それまでの数字を廃止し、意味のある名前に変えた。その最初がペンティアム、Pentiumだ。
Pentiumは5を意味するPentaから作られた造語であったが、以来30年にわたってインテルのCPUに冠されてきた。
30年も使った名前なので古さが鼻につくのだろうか。今回は低位ブランドのCeleronとともにブランドを廃止し、Intel Processorに名称を変えることになった。
Core Duoが出たあたりで、ペンティアムは買いブランドの名称になり、以来安いCPUのブランドになった。かつてのPentium M、Pentium3などを知る人にとっては違和感があっただろう。
それにしてもこの時期になぜという感はある。昨年CEOが変わったためだろうか。
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