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Xに投稿したが、ASRock製のベアボーン、DeskMini X600を半年近く待っていたので、自制心がきかず購入してしまった。
さあて何に使おう。今回はDeskMini X600で生成AIをやってみる。
ASRock製のベアボーンミニPC、DeskMini X600のまとめはこちら。
実はDeskMini X600は生成AIの状況はよくない。今の生成AIのソフトウェアはたいていはNVidiaのGPUを基準にしている。
別の言い方をすれば、PyTorchを利用できるライブラリがあれば使える。Pytorchから上のレイヤはハードウェアを気にしないからだ。
しかしAMDのRadeonではPytorchのサポートがあまり進んでいない。NVidiaではCUDAドライバによりWindowsでもLinuxでも対応がされているが、AMDではLinuxしかない。
Windows上では使えないのだ。
Windows上にHyper-VでLinuxの仮想マシンを使えばいいかというと、クライアントOS上のHyper-Vでは物理HWを仮想マシンにアサインする仕組みがないのでこれも不可。(これは以前NVidiaのGPUでもやっている)
あとの手はWindows上にLinux環境をもたらすWSL2だが、AMD提供のドライバ、ROCmはこれに対応していない。
これにより、AMDのGPUを使う場合の選択肢は、物理PCにLinuxをインストールして使うしかなかった。(WindowsとのデュアルブートでもOKではあるが)
最近のWindowsプレビュー版ではデュアルブートができなくなる現象もあったという。選択肢はいよいよ狭くなってきた。
そんな中で、ROCmがWSL2に対応するベータ版が出たときいて、しばらく待ってから試してみた。
結論を先に書くと、まだ使えない。CPU内蔵のRADEONでは無理なのかな?
まずはWSL2をインストールする。コントロールパネルからプログラムと機能をクリックして起動し、開いたウインドウの左ペインにある、「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックする。
開いたダイアログボックスから「Linux用Windowsサブシステム」をチェックしてインストールする。
WSL2のインストールを行うダイアログが開きインストールを進める。
これだけではWSL2は使えない。Power shellを開いて、実際に使いたいLinuxを選定してインストールする。
なんと、いきなりエラー。0x800701bcというエラーコードだ。
検索して対策を調べた。
下のボタンからWSL2用Linuxカーネル更新プログラムをインストールする。
インストールしたら再度Power Shellからインストールを実行する。
wsl2 --install
によってインストール可能なLinuxディスとリビューションを表示できる。以下のコマンドでインストールする。
wsl2 --install -d ubuntu-22.04
インストールができたので起動する。Power ShellのアイコンにUbuntu 22.04が表示されているだろうから、それをクリックして起動する。
最初にユーザ名、パスワードを登録する。
主にROCmのインストールになる。先にドライバをインストールしよう
ここからドライバをダウンロードしてインストールする。子のドライバはROCmがWSL2にベータ版ながら対応しているものだ。
インストールする。
続いて、ROCmをインストールする。ROCmはNVidiaでいうところのCUDAだ。これが対応すればPyTorchが動くようになる。
ROCmとは、Radeon Open Compute platformの略で、これをインストールすることでPythonなどのプログラムがGPUを使えるようになる。
インストール手順は以下のページに書かれている。
インストールできたら認識しているかを調べてみる。
$ rocminfo
ROCR: unsupported GPU
内蔵のGPUでは認識できないようだ。残念。
GPUは認識しないので、画像生成AIは厳しいが、CPUパワーはメインPCのJisau8を上回るので、テキスト生成AIを使ってみる。
Elyzaのモデルを使って以前試したことを再実行してみた。CPUだけでも動くようなので時間はかかるがまあまあだ。
実施した内容は以前も書いているので参照を。今回は9分30秒くらい。Jisaku8では13分程度かかっている。
内蔵するNPUの使い方もいまいちわからないので、内蔵するリソースがもったいない。時々ドライバのアップデートがないか、様子を見ていくかな。
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