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携帯電話会社のNTTドコモがコルトテクノロジーサービスを提訴したそうだ。
何があったか見ていこう。
MVNO、MNOについてのニュースのまとめはこちら。
NTTドコモはコルトテクノロジーサービスに対して過払い分の料金返納を求めて提訴した。
料金は音声通話のための接続料だそうだ。
なぜこんなことがあったのだろう。
この件があるまで知らなかったが、いわゆるカケホーダイ、通話料金が定額になるサービスは自社の通信網の中なら何も問題ないのだが、他社へ接続すると、例えば自分の場合はau網からNTT網の固定電話に電話をすると、Povoで通話定額を申し込んでいるにもかかわらず、実際にはauはNTTに通話を接続したことによる接続料を従量制で払うそうだ。
接続料は今でこそ安くなったが以前は高く、日本通信などが働きかけてNTTやNTTドコモの接続料が安くなった経緯がある。
今でも従量制とは思わなかった。
このため、ユーザAがドコモ回線から他社通信網のユーザBに電話を発信すると、ドコモはユーザAに通話料を請求する一方でドコモは他社に接続料を支払う。
ユーザAが通話定額を利用していればその金額を超える接続料が発生するとドコモの持ち出しになるわけだ。
こういうのを、トラフィック・ポンピングというそうだ。
ドコモ回線からコルト通信網へ大量に通話を行い、結果的にコルトが多額の接続料をNTTドコモから受け取ったという。
コルトと某社が組んで、そうしていたことを某社が認めたそうだ。このためNTTドコモは接続料の返還を求めてきたがコルトとは応じなかったという。このため裁判所に提訴となった。
通話定額でこのような悪用があると、MNOもMVNOも通話定額を維持できないだろう。
となるとLINEトークなどのIP電話に移行していく数がより多くなっていきそうだ。
自分は携帯電話会社の音声品質がいいので、通話定額を利用している。使えなくなったら困るなぁ。
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