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とうとう日本の凋落もここに至った。
一時は国内を席巻した携帯電話メーカのFCNTが民事再生を申請した。今後の事業継続は不透明。
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耳慣れないアルファベット4文字の会社であるFCNT。元は富士通系の携帯電話の製造、販売会社だ。
5月30日に負債を抱えて民事再生を裁判所に申請した。スポンサーは一部事業のみ出ているそうだ。
国内資本の携帯電話事業はその後も撤退が続き、パナソニックも撤退。近年はソニー、京セラ、FCNTの3社になっていたが、京セラも撤退に近い事業縮小を発表している。
FCNTは元祖らくらくホンつまりシニア世代向けの端末で売り上げを上げていた。それ以外の製品はぱっとしない。
近年は安くて多機能な海外製端末が多く入っており、FCNTの事業エリアでは立ち行かなくなったのだろう。
ドコモ、au、ソフトバンクはらくらくホンでFCNTを採用しているが、いち早く今後の修理体制を整えていくと発表している。
京セラのほぼ撤退と今回のFCNTの民事再生で、元気なのはソニーだけとなった。
ソニーはソニーが好きなユーザが買ってくれるので高価な端末を出している。この点が他の2社との差だ。
ただソニー自身も数年前は撤退寸前の状況だった。いつまでも安泰とは限らない。
電化製品を軽く薄く短く小さくすることに長けた日本の神話はもう通じない。携帯電話の発展に日本は貢献したが、残念ながらそろそろメーカとしての座は明け渡すことになりそうだ。
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