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2020年3月8日更新
*この記事は2017年7月24日に投稿しました。
ASUSTORのNAS AS-1002Tが地デジ録画に関して希望条件を満たしていないと判明した。
緊急で別のNAS、国産のHDDレスのNASを買った話。結果的に大満足。
地デジ番組保管に最適なHDL2-AA0/eについてのまとめはこちら。
前回、AsustorのNAS、AS-1002T(正確には搭載している地デジ番組ムーブ管理ソフトウェア)が
録画データのムーブインに対応しているが、ムーブアウトに対応していない、
これでは使えないと判明した。
つまりレコーダからAS-1002Tへ退避できるが、AS-1002Tから移動することができない。
こんなことになるのも、日本独自のDTCP-IPが悪いのだが。
さて、以前購入した地デジ番組の退避先であるHDL2-A4.0R/Eの残量がそろそろ厳しい。
春ドラマの録画データを吐き出さないと夏ドラマが途中であふれてしまう。
緊急で購入しなければならない。
緊急で購入となると、実績があるIOデータ製のNASを買おうとまず考えた。
そこで、年末から気になるものがある。
この機種の良い点。
ちなみに、最初にRAID1構成を作る時間がいる。
前に買ったHDL2-A4.0などHDDが初実装されている製品は予めRAID0で構成されている。
(なぜそうなのか担当者を問い詰めたいところだが)
従い、RAID1に再構築する必要があるので、使えるまでにかかる時間はHDDの有無にほぼ関係なし。
ちょうど年末にAsustor AS-1002Tを買ったあとにこの情報を聞き、次はこれにしようと情報を集めていた。
ネガティブな話は聞かなかったが、そろそろ終了なのか、新製品に置き換わるのかなと予感。
Mediapad M3同様に2017年のAmazon Prime dayで安く買えた。
早速組み立てる。
開けてまず驚いたのは、所有するHDL2-A2.0などの旧製品とフォルムが違う点。
現行製品はこの形なのかな。
若干大きく、電源ボタンの位置が変わり、USBの口が増えた。
同梱は、電源ケーブル、LANケーブル、HDDにつける取り出し用金具、ネジ。
あとはマニュアル2つ。
HDD実装済みの製品であるHDL2-A4.0R/Eでは、電源ケーブル、LANケーブル、マニュアルだった。
残りはHDDレスのための特別なものなのだろう。
取り出し用金具をHDDに取り付けると、こんな感じ。
用意したのはいつものWDのBlueの3TB。
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こんなふうに取り付けられる。
HDDを入れるため、筐体の上蓋を開ける。
1つ取り付けた。
こんなふうにみっちりとしている。
熱設計は大丈夫なのかなぁ。
ファンはついているし、そんなに長時間稼働させないので、多分大丈夫と思うが。
箱に入っていたA4一枚のマニュアルには、ファームウェアのダウンロードとインストール方法が書かれている。
ファームウェアのダウンロードには製品のシリアル番号の入力が必要だ。
入力してファームウェアをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを実行するとデスクトップにフォルダが作られ、2つファイルが展開されていた。
手順に書かれているように、2つともUSBメモリにコピーする。
USBメモリはFAT32でフォーマットしていることに注意。
別のフォーマットではインストールできないらしい。
USBメモリを前面のUSBコネクタに挿し、電源を入れる。
インジケータが点滅し5分くらいでピボッと鳴って電源が切れて終わった。
なお、Asustorではこんな手順でファームウェアのインストールはしていない。
内部にフラッシュメモリか何かを内蔵しており、ファームウェアをケース内に持っているからだろう。
一方でHDL2-AA0ではフラッシュメモリがなく、ファームウェアをデータ用ドライブに書き出しているようだ。
部品が減るので安くでき、フラッシュメモリに載るファームウェアという
SPOFがなくなるが、運用面では手間が増える。
なお、RAID1ではファームウェアは当然だが2つのドライブに書かれ、データ同様に保護される。
しかし、RAID0ではデータは保護されていないにも関わらず、ファームウェアはRAID1のように
2つのドライブに置かれ保護されているらしい。一応安心。
RAIDについて知りたい方はwikipediaを見ると良いが、簡単に書くとこんなところ。
NASに挿したUSBメモリを抜き、改めてNASの電源を入れる。
他のネットワーク製品同様にDHCPモードで起動する。
NASとはいえ、サーバのIPアドレスが動的に変わるのは使うときも運用面でも
いろいろ困るので、NASのような機器ではまず固定IPアドレスに変える。
このため、IOデータ製のMagic Finderというツールでローカルエリア内のNASを検索する。
(注意:最近は別の手段で検索することになっている。)
前のNASの設定時に使っていたのでPCにインストールされたまま残っていた。
このツールによりNASのIPアドレスがわかるので、管理コンソールにログインする。
メニューから、IPアドレス、NAS名を変える。
一旦再起動しログインし直す。
まずはドライブが2台とも認識されていることを確認して、問題なければRAID1で構成する。
今回の3TBドライブでは、6時間かかった。
待っている間に他の設定をする。
目的のメディアサーバ機能をインストールする。
そうだ、まだライセンスを買っていない。
IOデータのサイトに行き(ここで買うのはかなり久しぶり)早速購入。
DTCPライセンス
ライセンスキーはその場で発行される。そのまま入力する。
DTCP-IPの拡張をしようとボタンを押したら、再起動しろという。
仕方ないので、RAIDの構築が終わるのを待つ。
夕方開始して、RAIDの構築が終わったのは夜中の1時頃だった。
再起動してライセンスキーを入れると、地デジ番組のムーブインを受けられるようになった。
ああ、間に合った。これでレコーダの録画データを移動できる。
地デジ用である限り性能は考えなくていい。
性能評価は今回はしない。
国産のHDDレスNASがとうとう発売され、買ってみた。
HDD初実装のものは自分の用途に合わないため高価であり、コストパフォーマンスが見合わない。
地デジ録画の退避先なので、NASを常時電源ONする必要はなく、
高価なNAS用HDDでなくてよいからだ。
(ファイル置き場として複数人で常に電源を起動して利用する普通のNASの使い方なら、
WD RedシリーズのようにNAS専用のドライブを推奨する。
BlueとRedシリーズは性能はともかく耐久性が異なる。
おそらく部品の質が違うのだろう。)
安価なNASでDTCPのムーブイン・アウト対応のものを探してこの機種にたどり着いた。
その結果が、HDDを実装できるHDDレスの機種であった。
HDDの選択ができるようになればHDDレスにこだわりはないが、自分でHDDを交換でき、
容量をアップできる点はHDD実装機種では見つからない。これからもこういうDIY製品が期待され続けるのだろう。
(2018/11/24追記)
この機種を気に入り、すでに2台目を構築し、3台目も購入済み。
地デジがダビング10という困った規格である限り、まだまだ使うことになりそうだ。
2台目の構築記事はこちら。
(2020/1/13追記)
6TBで構築した2台目もいよいよ残量が厳しくなっってきた。
そろそろ3台目構築にかかるか。
ちょうど6TBのドライブが安くなってきている。
今回はWD Blueで揃えて作れそうだ。
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