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2020年5月16日更新
2020年1月元日にビックカメラの福箱で購入した
iPadのレビュー。今回は写真フォーマットについて。
iPad(2018)のまとめはこちら。
iPadにも背面にカメラがある。よく運動会などでタブレットで撮影している人がいた。
あんな大きなもので(なおかつ重いだろうに)撮影は苦しいなぁと思っていた。
重さはケースをつけなければ、意外にもあまり重く感じないが、大きさは何ともならない。
スマートフォンをもってないからタブレットで撮影するのかなぁ。
ってぐらいにしか思っていない。
話がそれた。タブレットでも撮影できる。
もちろん撮影した写真をiPad内で加工することもできるが、
PCがあるので他のデバイス同様にコピーして加工したい。
そのコピーする方法だが、順に2つやってみた。
iPhone同様にUSBで接続するとPCと連携できる。
今まではiPodで音楽データをコピーするときだけ使っていた。
会社支給のiPhoneは家のPCにつなげないので、初めての接続になる。
上のほうには接続したiPadが見える。充電状況も分かるようだ。
すでにAndroidでは、OneDrive経由で写真や動画をコピーできるようにしている。
iPadで写真を写す機会がどのくらいあるかわからないが、
あればケーブル接続でコピーだなと考えた。
繋いでみたが、内部にわんさか写真があるためか、応答しなくなった。また後日確認しよう。
撮影した写真は他のスマホ、タブレットと同様にOneDrive経由で持ってくることにする。
iPadにもOneDriveアプリケーションがある。インストールし、アカウントを設定した。
アップロードする対象のフォルダを指定したら、Androidと異なり
年月でフォルダがOneDriveのCamera Roleの下に作られた。
撮影した日付を元に格納されるようだ。
AndroidではCamera Role直下に置かれ、自分でフォルダを作って
整理しているので若干使い勝手が違う。
設定時にMediaPad M3が持つ写真、動画全てをコピーしてしまったので、
4000件弱のアップロード対象があった。終わるまでかなり時間を要した。
それ以前に容量が足りないので、頻繁に途中で止まる。
止まったらPCに不要なファイルを移動し、
ゴミ箱を空にしてOneDriveの容量をあける、を繰り返してなんとか終わる。
ちなみに、先のデータ移行の際に、写真などのファイル名は変更されてしまっていた。
このため同じ写真でもファイル名が異なるので、
重複してアップロードされているのかもしれない。
他のAndroidのデバイス同様に、PCはWindows10なのでOneDriveはネイティブで入っている。
OneDrive配下のPictures/Camera Roleの下に2020が作られ、
その下に月単位でフォルダが作られる。今回は01だ。
iPadではちゃんと写真が写っていることを確認できた。
これをWindows10の前自作メインPCのJisaku6にコピーしたら、あれ。写真がわからない。
よおくみると、拡張子がjpegではなくheicだ。あれ?
Windowsユーザにはなじみが薄いこの画像ファイルの拡張子。
ネットで調べればすぐわかるが、JPEGを上回る画像情報圧縮ができる新しいフォーマットだ。
heicの前に、だれもが知っているJPEGを簡単に説明しよう。
JPEG、Joint Photographic Experts Groupの略で、
静止画像つまり写真などの画像ファイルを効率よくサイズを小さくしてくれる圧縮方式だ。
圧縮といっても見た目が著しく劣っては意味がない。
サイズが小さくなっても見た目が変わらない、を目指して策定された国際規格だ。
JPEG方式の特徴は非可逆圧縮方式であること。
非可逆方式とはつまり、一度圧縮すると元のデータには戻せない。
一方で可逆方式での圧縮もじつは可能だが、これをするとサイズが逆に大きくなる。
このため通常は選択されない。
JPEGの基礎研究は古くからおこなわれており、確か1970年代からだったと思う。
理論はUSのチェン氏が考えたということだった。
JPEGで情報量を圧縮できる理論はこうだ。
画像情報を周波数領域にいったん変換する。
画像ののっぺりとした部分を構成する低周波成分を手厚く保護し、
画像の変化点を構成する高周波領域をバッサリと情報量を減らす。
減らす量が多いと、いわゆるブロックノイズになる。
画像情報を周波数領域に変換する方法は理想的にはフーリエ変換を使うのだが、
当時のコンピューティング能力を考えて、それに類して計算量が軽い、
離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform)を使って変換する。
これは、8×8の行列演算で計算する。
当時でも固定小数点演算で実装でき、チップ化できる程度の難易度だった。
変換後に先ほどの周波数に応じた情報量を落とす処理を行う。
具体的にはエントロピー符号化を使って、低周波領域は短い符号、
高周波領域は長い符号を割り当てて情報量を効率的に減らす。
その際には量子化マトリックスという係数表を使うことになっている。
係数表でうまく当たらない、表現できない情報が変換の際に落とされ、不可逆圧縮になる。
これ以上、詳細を知りたい方はWikipediaから英文のサイトをたどるといいです。
この方式はデジカメの黎明期から使われ、もう30年位第一線で使われてきた。
その間にデジカメの能力が上がり、20Mピクセルもざらになってきた。
より一層の情報量圧縮ができる方式が必要になった。
HEIF, High Efficiency Image File Formatとは名前の通り
情報量を効率的に圧縮した画像ファイルフォーマットだ。
Heicはその拡張子として使われる。HEIFはMPEGによって開発され、2015年に策定された。
2017年にmacOS, iOSでサポートが開始されるも、Windowsでは20H1から正式サポートの予定。
この方式はJPEGの2倍の圧縮率になる。つまりファイルサイズが半分だ。
したがって、自分が使うJisaku6のNov 2019 Updateではまだ画像が見れないのだ。
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ではどうやって見れるようになるか。
実はiPad側の設定でファイルコピー時にJPEGに変換してしまう方法もあるらしいのだが、
せっかく圧縮率が高い方式で保存されたものをわざわざ変換するのもなぁ。
いずれWindowsでもHeicのサポートがされれば不要になるし。
と考えて、Windows側でJPEGに変換する方法をさがすことにした。
まずはフリーウェアで探す。CopyTransというもので変換できるようだ。早速インストールした。
先に試行錯誤でインストールしたソフトと競合するようで、
削除を求められた。したがって削除する。
インストールしたら、いったんheicファイルを右クリックして、
表示するソフトウェアを変更する。変更ボタンを押す。
ソフトウェアの候補から、標準のフォトではなくWindowsフォトビューアーに変更する。
OKボタンを押してプロパティ画面を閉じる。
このソフトウェアはフリーではあるが、右クリックでJPEGフォーマットに変換してくれる。
これで指定したファイルをJPEGフォーマットに変換して閲覧できる。当座はこれでしのげる。
フォルダ内はこんな風になる。またダブルクリックでWindowsフォトビューワが起動し表示してくれる。
これでなんとか写真を取り込み、加工できる。ふう。
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