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11月というと9月末で締めた第2四半期の決算を多くの企業が
発表する時期だ。プレステのソニーもそうだったが、
任天堂も決算を発表した。
任天堂スイッチについてのまとめはこちら。
1年の会計年度を4月に始める企業は日本は多い。一方で流通業は3月はじまりが多い。流通業は
2月8月がセールなどもなく盛り上がらない時期なので決算をここでやる会社が多いようだ。
何月に始めるかは別として、最近の企業はUSの会計方式に倣ったりコンプライアンスを遵守するため
多くの企業が3か月でいったん決算を報告するようになっている。
3か月というのが1年を4等分した、つまり四半期の期間だ。
第2四半期とは、4月はじまりの会社であれば4-6月の第1四半期に続く、7-9月の3か月間のことをいう。
任天堂以外の会社も第2四半期の決算報告が続いている。コロナウィルスの影響を受けた旅客輸送関連の
業種のダメージは深刻な一方で、EC、通販、巣ごもりというキーワードに関連する企業は好調だ。
任天堂のWEBサイトに掲載されている。
売上高 7,695億円 +73.3%(前年同期比)
うちゲーム専用機によるもの 7,419億円 +75.4%
経常利益 2,974億円 +249.3%
どれもコロナウィルスによる外出禁止の影響でスイッチが買われ、ゲームが買われたことによる業績だろう。
もちろん任天堂の社員の努力があっての話しだが、強い追い風が吹いたことは否定できない。
売上高の地域別の割合をしめすグラフが載っていた。任天堂は日本の会社で、花札が発祥という事だったが、
いまや国外の売り上げが77.5%であり、グローバル企業であるといえる。
出典:任天堂WEBサイト
このため開発資源に余裕があれば日本のためのローカルな開発をするだろうが、優先すべきはアメリカ
大陸(北米、南米)という事になる。クリスマスシーズンを見据えたゲームのリリースやアップデート配信は
日本の正月よりはアメリカのクリスマスをターゲットにするのであろうと思う。
2021年度の予想値がある。
出典:任天堂WEBサイト
を左端の数字の様に見ていたようだが、
これはコロナウィルスが蔓延し、欧米でロックアウトが発生する前に見積もった数字と思う。
結果的に4月以降にロックアウトが頻発し、日本でも休校期間があり、企業は在宅勤務を推奨した。
その結果。外に出られないストレスがスイッチ購入&リングフィットであったり、休校中の子供があつ森で
遊ぶというような形で現れ、ハードウェアは+26.3%、ソフトウェアは+21.4%と大きく伸びている。
夏場はいったん収まった国が多いので第3四半期の伸びはあまりないのではと思うが、冬にかけてまた
コロナウィルスの猛威が振るうような事態になれば、再び売れていくのではないだろうか。
さて、スイッチ自身の売れ方の内訳だ。
出典:任天堂WEBサイト
スイッチとスイッチライトでは、2:1くらいの販売台数比になっているようだ。どちらも抽選販売になり
何度も外れたことが記憶に残る。最近は抽選販売もなくなってきたので、供給が追い付くようになったか。
昨年と比べてスイッチの販売台数は反として68%増の836万台。先ほどの海外との比率を使うと日本では
188万台が新規に売れたことになる。大変な台数だ。
そしてソフトウェアは、あつ森が1427万本、リングフィットアドベンチャーが311万本。
先の海外比率を当てはめると、それぞれ321万本、70万本が国内で売れた計算になる。
(後述の別資料にあるが、実際には若干国内で売れた本数が多い)
あつ森は入手できないという話しをあまり聞かなかった。ダウンロード販売があったからだ。
一方でリングフィットアドベンチャーは付属のリングがあるので、ダウンロードだけでは楽しめない。
したがって、供給量も少なかったのではないかと推測する。
企業の報告では必ず、今後どうしていくかという方針の説明もある。
任天堂は10-12月の発売予定のアイテムを紹介している。
11月のPS5,XBOXというライバルの発売に対するのは主力ゲーム機のハードウェアではない。
出典:任天堂WEBサイト
例えばマリオカートライブ。ラジコンとARを組み合わせた秀逸のゲームだ。
(我が家ではコースを作れそうにないが)また久々登場のゲーム&ウォッチも見逃せない。
ゲームの方では主力キャラであるポケモンのものや、リングフィットアドベンチャーの似た商品として
エクササイズ物がある。はたしてこの中から第2のあつ森がでてくるのだろうか。
最後にミリオン(百万)以上の売り上げがあったゲームの紹介。
発売時期がずれて国内よりも外国でたくさん売れたものがあったり、そもそも趣向が外国向けのものも
あるのだろう。日本でヒットしたものがそのまま外国でも売れるわけでもなく、逆もその通りだ。
出典:任天堂WEBサイト
今どきのゲームは相当の資本を投下して作らないといけないので、ヒットしないと会社が倒産するような
場合もある。そのため、新しいゲームの芽となるアイデアを時々織り交ぜて発売していると思う。
ゲーム業界も他の業界と同じく激しいせめぎあいだ。スイッチのゲーム内での争いだけでなく、
PS5、XBOXとの争い、そしてスマホゲームとの争い。
生き抜く間もなく努力を続けている任天堂社員に感謝したい。そしてこれからも面白く楽しい
エンターテイメントを提供してほしい。
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