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任天堂が2022年2Q決算を発表 減益かつハード販売を下方修正

 

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任天堂が2022年2Q決算を発表 減益かつハード販売を下方修正

2Qの四半期決算が発表される季節になった。ゲーム業界のガリバーである任天堂も例外ではなく、7-9月の決算を先日発表した。
任天堂スイッチについてのまとめはこちら。

この記事のポイント

  • 任天堂の2022年3月期2Q決算は連結では減益
  • 半導体不足の影響でハードウェア販売が下方修正

 

任天堂の決算報告

任天堂のWEBサイトに掲載されている。

かいつまんで内容を紹介する。

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算 出典:任天堂WEBサイト 以下同じ

売上高  6,242億円 -18.9%(前年同期比)
経常利益 2,362億円 -20.6%

日本のワクチン接種は諸外国を抜いて国民の7割が接種済みになっている。未接種は年齢、持病あるいは主義主張によるもので、ワクチンを打ちたいが順番が来ないという人はほぼいなくなった。このため日本でも10月の緊急事態宣言解除と新規陽性患者の急減により、一気にリベンジ消費が始まった。このため、巣ごもり需要は無くなってしまったようで、インドアの遊びであるゲーム機は売れ行きが落ちたのだろう。

10月に発売された新スイッチは抽選販売でやっているが、旧スイッチは店頭で普通に販売されている。需要の一巡もあるのだろう。

連結売上高

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

2022年期の連結売上高予想は変わっていない。年末のホリディシーズンに取り返すという事だろう。特に新スイッチの需要は一定数あると思う。子供の周辺ではスイッチが壊れて買い直しをするという話を聞く。買い替えの際に新スイッチに換えたいという需要はある程度ありそうだ。

また経常利益、純利益ともに増加している。経費の統制や原材料費の調整で頑張っているのではないだろうか。

最後に注目なのは、売上高は維持しているのにハードウェアは150万台も減らした、2,400万台に予想を下方修正したことだ。原因は半導体不足のようだ。

もともとゲーム機業界ではハードウェアでは儲けずソフトウェアで儲けるビジネスだ。このため、ハードウェアが減ってもロスの削減になったとしても儲けの減少になるとは限らない。
ソフトウェアが1,000万本上積みされており、こちらで儲ける仕組みなのだろう。

スイッチの販売台数予測

下方修正されたスイッチの販売予測についての説明がある。通常、主力製品が下方修正されたら、その企業の利益も減るので株価が下がる。だからこういうページで対策を述べたりするものだ。

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

このページによれば、昨年が売れ過ぎたのであって、今年は減ったとはいえ、一昨年よりも売れる予測という事だ。ビジネスが順調に伸びていると説明している。
この図を見ると典型的な上下パターンと読めるが、需要の多くは年度末ではなく年末に集中するという意味だろう。

そして累計出荷台数は9,000万台を超え、1億台を狙う。

スイッチ累計販売台数

スイッチ累計販売台数

スイッチのユーザ分析

今までの決算ではこの手の資料が出てこなかった。任天堂としても販売に躍起になっている証拠だろうか。
まずは年間のゲームをプレイするユーザ数。延べ人数ではなく、ニンテンドーアカウントのユーザで年1回以上ゲームを起動した人という定義だ。1回も起動しないのは、子供のために作成した親のアカウント、というような幽霊アカウントだろう。
これが7,900万ある。もちろん全世界と思うが、世界中でこれだけの人口がゲームをしているという事だ。

スイッチユーザ分析

スイッチユーザ分析

では具体的に年代はどうだろう。おそらく同じデータの分析結果がこの図だ。

スイッチユーザ分析

スイッチユーザ分析

意外にも20歳あたりが飛びぬけて多い。外出できない学生が遊んでいたのだろうか。
そして30歳ぐらいも多いのは家族で子供と一緒にゲームするという事だろうか。
中学生から高校生の年齢は、小学生と比べると少なくなっている。受験や学校の部活で忙しく、ゲームをする暇がないので遠ざかっているのかもしれない。

そして、家に1台から1人1台のフェーズに入ってきたようだ。ゲームによっては複数のスイッチがないと一緒にプレイできないし、兄弟がいればけんかになる。子供全員にスイッチを買う、ということが供給増加によって進んだのだろう。

スイッチユーザ分析

スイッチユーザ分析

9月時点でニンテンドーアカウントの数は2.5億以上、164か国で使われている。

ニンテンドーアカウント

ニンテンドーアカウント

Nintendo Switch Onlineの会員数は3,200万以上。最近は飽きてきたのでファミリー契約でなくてもいいのではと思っている。

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

ゲームの販売状況

ゲームの販売はどうだろうか。この半年の売り上げは下図の通り。

スイッチのゲーム

スイッチのゲーム

1年前はどうだっただろうか。どれも少なくなっているが、特に昨年(ただし1Q)は発売直後だったあつ森の数が大きく下がっている。

スイッチの販売状況

スイッチの販売状況

任天堂2022年1Q決算

任天堂2022年1Q決算

販売のテコ入れは、新しい魅力的なゲームの登場だろう。年末に向けたゲームタイトルが並んでいる。
特に先日のNintendo Directで発表された星のカービィやスプラトゥーン3を待つユーザは多そうだ。

スイッチのゲーム

スイッチのゲーム

Nintendo Directについては下記参照。

更にテコ入れのため、人気ゲームの派生版が登場している。あつ森の有料追加コンテンツ、ゼルダ、ポケモン、スマッシュブラザーズとどれも人気のゲームだ。好きなユーザは購入するだろう。

スイッチのゲーム

スイッチのゲーム

あつ森の追加コンテンツについては下記記事を参照。

他のソフトウェア会社が作るゲームも数多い。桃鉄、真・女神転生Vなど人気がありそうなゲームが並ぶ。

スイッチのゲーム

スイッチのゲーム

周辺領域の深化

ゲーム機とゲームだけでは行き詰まりが見えてくるのだろうか、昨今は物販だけでなくいろいろなビジネスにも手を出している。IP戦略として進めているようだ。映画作成もそうだし、USJへのパーク出店もそうだ。

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

東京にオフィシャルショップがあるが、大阪にもできるそうだ。
任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

最後に、任天堂が語る今後の展望。

任天堂2022年2Q決算

任天堂2022年2Q決算

20xxに次世代機が出ると予告にならない予告が出ている。Wiiからスイッチが約10年なので2025年より後だろう。
あと5年はスイッチでやっていくという事だろうか。

またその次世代機に向けて、スイッチで新しい付加価値のあるサービスを提供するという。先日のDirectであった、64とメガドライブのゲーム提供がその1つと思う。今後はPCエンジンのゲームも出てくるのだろうか。

年末商戦を終えた3Qの決算がどうなっているかで、任天堂の2022年期の状況が決まると思う。次回が楽しみだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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