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PCのバス規格であるPCI/eの最新版である6.0が最終ドラフトを策定。年内に正式規格になる見込み。
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PCI/eはそれまでのPCIに代わるPCのバス規格として2005年頃に登場。
以後、現行の規格は4.0でAMD RyzenではZen2世代の2000番台のCPUが対応している。インテルCPUは遅れに遅れ、第11世代のRocket Lakeと500番台チップセットでやっと対応した。片方向16GT/sの性能を誇り、PCI/eに直結するSSD(NVMe:Non Voltrile Memory express方式)で性能を発揮するために要請された。
続く5.0でもSSDなどストレージの要請による高速化が図られ、性能は4.0の2倍の片方向32GT/sになっている。
AMDは2022年のZEN4アーキテクチャで対応、インテルは年末にやってくる第12世代のAlder Lakeで対応するようだ。
そして6.0は規格策定中なのでCPUの対応は当然まだアナウンスされていない。性能は5.0の2倍である片方向64GT/sとなり、3.0の8倍の性能になる。こうなってくるとSATAのSATAのSSDとは性能面で大幅な違いとなって見えてくるので、SSDをSATAで繋ぐ製品は絶滅するのかもしれない。(データ用としてサーバの無停止交換を行う用途がある限りは無くならないと思うが)
間違いなく、ストレージの高速化が主目的で有り、他に理由はなさそうだ。この調子で行けばNANDフラッシュメモリの速度を超えてしまうのではないのかな。
一方で外部と接続するインタフェースはどうだろうか。
LANやUSB4ことThunderbolt4などの外部との接続インタフェースもPCI/eを介してCPUとつながる。
LANは今は10GbpsのNICが安くなってきている。今後も100Gbpsなどが出てくればPCI/e 6.0が必須というような場面があるかもしれない。
一方でUSBの速度は劇的に速くなると思えないので、現状の4.0程度でも問題ないように思える。
PCI/eの規格を策定するPCI-SIGでは、10月にPCI/e 6.0の最終ドラフトであるver.0.9を発表した。
Ver0.9はメンバ企業内で特許の確認を行うための位置づけで、追加された機能はない。年内の規格策定に向けた最終ドラフトだ。これを受けて、メンバ企業、特にAMDやインテルはCPUのロードマップに組み込んでいくのあろう。
自分はいまだPCI/e 3.0世代のマザーボードを使っており、NVMeは使っていない。次の自作PCであるJisaku8はNVMeを使って、その時のRyzen最新版で組もうと思っている。
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