【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが10.3ベータを提供開始
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CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のメジャーバージョンである10.3のベータが提供開始されている。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。
Alma Linuxのアップデート
10.2 Betaのときの記事はこちら。
Alma Linuxの10.3のベータバージョンが提供開始された。
提供されるCPUアーキテクチャは以下のもの。
- Intel/AMD (x86_64)V3アーキテクチャに対応したバイナリ
- Intel/AMD (x86_64_v2)V2アーキテクチャに対応したバイナリ
- Intel/AMD 32bit(i686)
- ARM64 (aarch64)
- IBM PowerPC (ppc64le)
- IBM Z (s390x)
Intel/AMDの32ビットが入っているが、i686とあるので終了したItanium用のものと思われる。x86の32ビットではないので、古いPCの再利用には使えないだろう。
10.3の新機能
詳細はリリースノートを参照。
メジャーバージョンアップのため、いろいろあるようだ。
いくつか気になるものを紹介する。
コンパイラ
- GCC Toolset 16 (gcc 16.1.1, binutils 2.46)
- LLVM Toolset 22.1.8
- Rust Toolset 1.97.1
- GCC 14.4.1
新パッケージ
- Node.js 26.1.0
- .NET 11 (preview)
- ModSecurity 2.9.14 with OWASP CRS 4.22.0
- IGVM 0.4.0
- Intel QPL 1.9.0
- libzpc 2.0.1 (IBM Z)
主要パッケージ
- GDB 17.2
- Valgrind 3.27.1
- SystemTap 5.5
- Bpftrace 0.26.1
- PCP 7.1.5
- Grafana 12.4.3
- rsyslog 8.2604.0
- OpenSSL 3.5.7
- OpenSSH 9.9p1-30
- SELinux-policy 42.1.27 (SELinux userspace 3.11)
- podman 6.1.0
- libvirt 12.5.0
- QEMU-KVM 10.1.0-24
- glibc 2.39-133
- Samba 4.24.5
- Cockpit 366
RHELからの差分
Alma LinuxはRHEL完全互換から離れ、新たな潮流を目指しているのかもしれない。今回もRHEL10からの差分がリリースノートに書かれている。詳細はリリースノートを参照。以下は10.2でも含まれているものがある。
- Btrfsのサポートを追加。Btrfsボリュームからの起動機能も含む
- x86-64-v2アーキテクチャを追加(古いCPUのサポートをRHELはやめたが、AlmaLinuxは継続する)
- 32ビット(i686)ユーザー空間のサポートを追加
- フレームポインタをデフォルトで再度有効に変更
- いくつかのデバイスドライバに対して、アップストリームで無効化されていたハードウェアのPCI IDを再度追加するために変更
詳細はリリースノートを参照。
注意点
今回のものはベータなので、本番環境には入れてはいけない。どういう問題が発生するかわからないためだ。
また、AlmaLinuxはRHELとアプリケーション互換を目指しており、バイナリ互換は満たしていない。
そうなった経緯については、下の記事にまとめている。RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。
まとめ
まだ初期のリリースなので、今後も大きく変わる可能性がある。そういう事情を考慮しつつ今回は試すことしかできないだろう。
ダウンロードはここから。
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著者プロフィール
irvine
ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
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