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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.5正式版を提供開始

 

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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.5正式版を提供開始
 

CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のバージョンである9.5が正式提供、GAしたと公表されている。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。

  

Alma Linuxのアップデート

ベータ版提供の記事はこちら。

本家RHELでは半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
5月の9.4のリリースから半年たったので、予定通り9.5がやってきた。

Alma Linux 9.5 GA 

Alma Linux 9.5 GA 出典:Alma Linux

対応するアーキテクチャは、x86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。9.3と同じだ。

9.5の新機能

詳細はリリースノートを参照。
目立つ機能追加はなく、基本的に更新だ。ベータ版の記事で書いたものを引用する。

コンパイラ

  • GCC Toolset 14
  • LLVM Toolset 18.1.3
  • Rust Toolset 1.79.0
  • Go Toolset 1.20.6
  • GCC 11.5.0

新パッケージ

  • NET 9.0
  • BIND 9.18

主要ソフトウェア

  • Node.js 22
  • GDB 14.2
  • Valgrind 3.23.0
  • SystemTap 5.1
  • elfutils 0.191

セキュリティ

  • OpenSSL to version 3.2.2
  • SELinux policy to version 38.1.44
  • crypto-policies to version 20240822

注意点

8.9から、Alma LinuxはソースコードレベルでRHELの完全互換ではなくなっている。これはRedHatのソースコード開示の方針変更により、いわゆるクローンOSをライセンス違反なしで作ることが困難になったためだ。
Alma Linuxはソースコード互換を捨て、アプリケーションレベルでの互換性維持を目指している。
このため、良かれと思ってバグを解決するコードをAlma Linuxが盛り込んでも、RedHatはそれをまだ実施してない、という意味でのソースコード不一致の可能性がある。
RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。

まとめ

9.x系を使う人はdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
8.x系を使う人は、脆弱性の問題やパッケージのサポートを理由に9.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。メジャーバージョンの更新時はいろいろなソフトウェアで互換性問題が出る。十分な検討評価期間が必要だ。

ダウンロードはここから。

なお、本家RHEL10が来年初夏にリリースを目指して作られているそうだ。Alma LinuxもRHEL10互換に向けた開発を進めている。
詳細は下の記事を参照。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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