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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.6Betaを提供開始

 

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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.6Betaを提供開始
 

CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のバージョンである9.6のBetaが提供開始になった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。

  

Alma Linuxのアップデート

前回の9.5Betaリリース開始時の記事はこちら。

本家RHELでは半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
11月の9.5のリリースから半年たったので、予定通り9.6がやってくる。その前に恒例のベータバージョンのリリースだ。
なお、8.x系は2024年5月の8.10で終了なのでこの時期のベータ版はもう出ない。一方で10.x系のベータはすでに出ている。9.6と同時期に正式版が出るのかな。

9.6Betaの提供

下記のようにAlma Linuxがアナウンスしている。

Alma Linux 9.6Beta

Alma Linux 9.6Beta 出典:Alma Linux

対応するアーキテクチャは、いつもと同じx86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。9.4Betaと同じだ。

9.6の新機能

詳細はリリースノートを参照。
目立つ機能追加はなく、基本的に更新だ。かいつまむ。

コンパイラ

  • LLVM-Toolset 19.1.7
  • Go-Toolset 1.23.6
  • Rust-Toolset 1.84.1

主要ソフトウェア

  • Maven 3.9
  • MySQL 8.4
  • nginx 1.26
  • php 8.3
  • elfutils 0.192
  • Valgrind 3.24.0
  • SystemTap 5.2
  • rsyslog 8.2412.0

セキュリティ

  • SELinux-policy 38.1.53
  • SSSD 2.9.6

仮想化

  • podman 5.4.0
  • buildah 1.39.0
  • libvirt 10.10.0
  • QEMU-KVM 9.1.0

注意点

8.9から、Alma LinuxはソースコードレベルでRHELの完全互換ではなくなっている。これはRedHatのソースコード開示の方針変更により、いわゆるクローンOSをライセンス違反なしで作ることが困難になったためだ。
Alma Linuxはソースコード互換を捨て、アプリケーションレベルでの互換性維持を目指している。
このため、良かれと思ってバグを解決するコードをAlma Linuxが盛り込んでも、RedHatはそれをまだ実施してない、という意味でのソースコード不一致の可能性がある。
RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。

まとめ

9.x系を使う人はdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
8.x系を使う人は、脆弱性の問題やパッケージのサポートを理由に9.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。メジャーバージョンの更新時はいろいろなソフトウェアで互換性問題が出る。十分な検討評価期間が必要だ。

ダウンロードはここから。

なお、CentOS互換でAlma Linux同様に人気のあるRocky Linuxはベータ版を公開しない方針のようなので、いきなりGA版が5月に登場予定。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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