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春先あたりから議員が被害にあったというニュースを見た。SIMスワップは偽造の身分証明書でできてしまうので、やっと政府が対策する。
現在は設置していない携帯電話ショップにマイナンバーカードの読み取り機を設置して、契約時に読み取りを義務化する。
MVNO、MNOについてのニュースのまとめはこちら。
現状の携帯電話回線の契約は、契約時に本人を確認できる証明書の提示を求められる。
携帯電話端末ではなく、回線のほうだ。これは毎月料金を請求するし、クレジットカード払いではない人もいるので与信調査の意味があるだろう。
ここで問題になるのは、身分証明書の偽造だ。昔から運転免許証や健康保険証の偽造はよくある話である。
顔写真のない健康保険証は昨年あたりに身分証明の助けにならないとしてキャリア各社が対象外にしている。
その際にマイナカードが推奨されたのだが、ここでも問題がでてきた。
運転免許証同様に顔写真があって本人確認はできるのだが、こちらも偽造が出回っている。
最近では産経新聞に偽造カード工場の摘発があったとニュースがあった。
なぜセキュリティの厳重なマイナカードが偽造できるのかというと、偽造が難しいチップ部分は貼り付けるだけで、運転免許証のように見た目だけで運用されているからだ。
運転免許証のように見た目だけ精巧にする技術はいくらでもあるだろう。つまりチップを使ったセキュリティの厳重さが生かされず、「第2の運転免許証」になっているのだ。
ではセキュリティが売りのマイナカードのより取りをしている場所は具体的にどこがあるだろう?
思いつくのは最近ニュースがあった、医療機関だ。薬局でしつこくマイナ保険証を使うように言われたというものがあった。保険証の代わりに使うため病院も読み取りをしている。
ほかはどこだろう。コンビニで住民票を取得する際は無人なので、読み取りがされていた。
このくらいだ。ほかには思いつかない。
数年前に用事があって役所に行ったが、その時も提示したマイナカードを担当者はじっと見るだけでカードリーダで読み取ってはいなかった。おそらく機械がないのだろう。
今回問題になった携帯電話ショップも見るだけで読み取ってはいない。だから偽造したもので本人になりすまし、携帯電話回線をハイジャックされるSIMスワップが成立する。
議員がニュースで話すようになったからか、SIMスワップの問題は深刻であるとしてとうとう政府が重い腰を上げた。
政府は携帯電話や電話転送サービスを「対面」で契約する際、事業者に対し、マイナンバーカードなどに搭載されているICチップの読み取りを本人確認方法として義務付けることを決定しました。
インターネットなどを通じた「非対面」での契約の際には、▼顔写真のない健康保険証などの本人確認書類や、▼運転免許証の画像を送信する方法は廃止し、原則としてマイナンバーカードに一本化するということです。
心配なのはMVNOやMNOでもオンラインショップで契約する場合、対面ではできないのでマイナカードの読み取りを自宅でしなければならない。
スマホによるマイナカードの読み取り現状でできている。確定申告で利用できるようになっているからだ。しかしスマホにマイナカードを搭載する機能は現状はAndroidのみで、iPhoneはこれからだ。
スマホによる読み取りで契約ができるようになるとしたら、これも不安がある。単にNFCで読み取っているだけなのでこちらも偽造のハードルは低そうだ。
警察庁によりますと、今年1月から4月までの間、全国のSNSを使った投資詐欺の認知件数は2508件、被害額はおよそ334億3000万円に上っています。
SNSで強盗団が結成され、詐欺が横行する現代。根本的な原因である携帯電話回線の契約を減らすことはできそうだが、すぐに次の手が出てくるだろう。
この件もいたちごっこが続きそうだ。
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