スポンサーリンク
Linuxは様々なディストリビューションがある。有力なディストリビューションの1つがRed Hat Enterprise Linux (RHEL)だが、先日ベータテスト終えてGAしたと発表があった。
社会を支えるインフラになったLinuxのまとめはこちら。
ボストンで開かれていた、Red Hat Summitで発表されたようだ。昨年末に始まった9のベータテストが終了した。おそらく問題なかったのだろう。
そしてRHELの新しいバージョンがGAした。一般提供はまだ時間がかかるようだ。
IDCの調査によれば、RHELは世界中で2022年に13兆ドルもの経済規模になっているという。
Linuxの中では企業向けに使うにはRHELが一番にあげられるが、最近はUbuntuなども人気が出ている。
RHELについては昨年のCentOS終了問題があって、RedHatの仕打ちに激怒した人が多かったことだろう。
詳細はこちらに書いている。
現在のRHELは開発版をCentOS Streamにしている。RHEL9はこの体制で作られる初めてのバージョンだ。
かつては、RHELのパッケージを合わせてクローンとして定義したCentOSを皆が無償版RHELとして使っていた。
ところがRedHatの方針変更によりCentOSがなくなり、Alma LinuxやRocky Linuxが登場した。
今までのようにRHELのクローンOSを使いたい人はこの2つのLinuxに乗り換えていくことになった。
一方で名前が似ていても異なる立場のCentOS Streamは、上記のようにRHELの開発版になっている。
次期バージョンがどうなっていくか早めに見たい開発者にはおすすめだが、まあ世の中ほとんどの人はこれが欲しいとは思っていないだろう。
OSとしての機能は先日別の記事で紹介していた。
一番驚いたのは、SELINUXの無効化ができないこと。これって導入されたときからまともに使っていない機能で、いつも無効にしてきた。
それがとうとう無効にできなくなるそうだ。いろいろ面倒なことがありそうだ。
このほかにRHELならではの機能としては、下記がある。これらがAlma LinuxやRocky Linuxに入るのかは不明。
RHEL9からCentOSというクローンが不在になった。それを契機にRHEL系から離れUbuntuに行った人も多いようだ。
CentOSの代わりのOSに乗っていく人もまだまだ多いと思うが、RHELの将来が明るいかどうかはまだわからない。
この機会に新しいOSが出てくるチャンスもあるかもしれない。しばらくこの周辺は注意が必要だ。
PR