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経済産業省の発表で判明したが、電気の発電コストの最新情報が更新された。
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2020年の発電コストの試算がある。
このページによれば、最安はLNG火力の10円台後半、ついで原子力発電の11円台後半で、再生可能エネルギーでは中水力の10円台後半、そして事業用太陽光の12円台後半が続く。
化石燃料を使って発電をする石炭、LNG 、石油火力と原子力発電は再生できない原料を使うのでいつかは原料がなくなって発電ができなくなる。昔は石油の埋蔵量があと〇十年といわれていたが、最近は言われなくなった。
シェールガスなどのように活用できる原料が増えたので埋蔵量が見なし増えたといえる。
再生可能エネルギーでは、風力は設備に費用が掛かり、太陽光は設置する場所代がかかる。
風力は建てられる場所が限定され、しかも洋上火力では海の上に作るのでコストが大幅にかかる。
太陽光パネルはずいぶん価格が下がったが、広い場所が必要なのでコスト低下がなかなか難しい。
では、今の技術の延長で9年後の世界はどうなっているか。
※あくまでも試算なので9年後の世界は違うかもしれない。
化石燃料をもとにした発電コストは大差ないが、再生可能エネルギーは生産コストの低下を見込んでいるようだ。
このため、LNGのコスト10円台後半を事業用太陽光が8円台後半と逆転している。家庭用の太陽光も9円台後半となり現在の多くの発電所であるLNG火力よりも下回るということだ。
陸上であれば風力も9円台後半にある。設備の低コスト化だけでなく、あちこちで建てられるようになるという想定だろうか。風力は騒音もあるので難しそうだが。
一時期の補助金により太陽光発電が各家庭で多くなったため、電力系統が不安定になることを回避する必要がある。
一部の電力会社はこれによる停電発生などの問題を回避するため、太陽光発電を買い取らない、という対応をとっている。特
に夏場の九州に多い。九州は晴れが多いためか太陽光発電量が多く、ちょっとした雲の陰りで発電量が急変するので電力全体への影響があるためだ。
電気の周波数に50Hz,60Hzというものがあるが、これがズレただけで大停電に至る。不安定な太陽光発電は電力会社からするとあまり取り込みたくない、ってことのようだ。
9年後の世界はこれを解決できる技術がでてきている前提なのかな。
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