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6月頭のニュースだが重要なので書いておこう。
スマートフォン、タブレットに関するニュースのまとめはこちら。
ここで書かれているのは、EU、ヨーロッパ連合のあくまでも内部の話であって、USや日本、中国は基本的には関係ない。
あくまでもEU内部の話ではあるが、ヨーロッパ各国は小さい国ばかりだが、EUとして統一すると、4.5億人、400万km2の大国になる。USの人口が3億人ちょっとなのでそれよりも多い、大きな経済圏なのだ。
このためIT業界もEUの動向を無視できない。例えばフランス1国が言った場合とEUとしていう場合では重みが変わってくるということだ。
EUのなかでは各国共通で制度を決める部門があるようだが、そこにより、スマートフォンを充電するコネクタの規格をUCB type-Cに統一する、という方針が立てられ、各国で合意されたようだ。
最終的には欧州議会で可決、承認されて発効される。
2024年秋までに実施を各メーカに求めるようだ。
異なる規格の乱立により充電ができないという不便さ、また不要な規格の充電器がごみになるためで、この統一の目的はユーザの利便性向上とごみを減らすことだ。
ユーザにすればいくつも異なる規格のケーブルを持ち運ぶことから解放される。実際に自分もモバイルバッテリ用にUSBマイクロB、USB-C、Lighteningと3種類を持ち歩いている。3本あれば足りているが、1本で済むならなおよい。
EUは個人情報保護のGDPRを始めたり、USとは異なるアプローチで規制をかけることが多い。
スマホの充電端子だけでなく、PCについても同様にUSB-Cへの統一を求めている。ただしこちらは猶予期間が施行後40か月と長い。
タブレット、ヘッドフォン、ゲーム機と今は充電する機器が多いが、これらすべてがUSB-Cで統一される。
この動きで一番困るのが、Lighteningを使っているアップルだろう。
アップルはiPad ProではUSB-Cを採用しているが、他ではLighteningだ。
この2年くらいの時間ですべてを変えていくことを求められている。困ることは少ないと思うが、周辺機器メーカはLightening端子のものは全滅になるだろう。
国の規制にメーカはただ従うしかない。先読みして対応を考えていくしかないのだが、政治家が変わると方針が変わるので、メーカにとっては悩ましいだろう。
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