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3月になって巨星が去ったニュースがあった。
General Electric(GE)の元会長のジャックウェルチ氏が亡くなった。
1981年から20年間会長としてGEを指揮し、同社の躍進に貢献した。
在任中に株価は30倍に上がり、「選択と集中」のキーワードは世界の経営の見本となった。
選択と集中とは、企業が持つ製品、サービスを精査し、本業として持つべきものか、
そうでないかを「選択」し、残った中から世界で1、2位を争える事業だけを残して
人、金、ものを「集中」投下する方法。
この方針にしたがって、会長在任中にエジソンからの祖業の家電を売却する一方で
金融事業をM&Aで手に入れ、事業の中核にしていった。
退任後の自伝を読んだことがある。
見込みのある後任者数名に事業を任せて、その実績から後継者を選ぶ。
GEは当時はまだ外部から呼ぶのではなく自社内の人材で会長を選び、会社の行末を託していた。
そういうやり方がまだ通用した時代ともいえる。
ジャックウェルチ氏退任後の次の会長、ジェフイメルト氏の在任中に911、リーマンショックと
大きな事件があり、業績が悪化。
悪化の原因である金融からの撤退は、まさにジャックウェルチ氏が呼び込んだ事業を
選択と集中により手放すという、ジャックウェルチ氏のやり方通りに実施している。
その様子を引退したジャックウェルチ氏はどう見ていたか。
晩年も精力的に活動していたようだ。Linkedinに投稿する記事をたまに読んでいた。
一時代を築いた名経営者の退場。企業も永遠ではない。いまはGAFAが世界を握っている。
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