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zfsがLinuxに実装

 

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zfsがLinuxに実装

2020年5月26日更新
自作NASサーバを作った際に疑問があった。あれ、なんでLinuxでなく、FreeBSDなんだろう、と。
ソフトウェアのまとめはこちら。

PCにおけるUNIX

1990年代はまだPC用Unix互換OSの黎明期で、Linuxも弱小な勢力の一つでしかなかった。
頭一つ抜けて、今のような確固たる地位を築けたのは、他よりもよりオープンだったからと思う。
一方でFreeBSDは名前の通りUnixの2大流派の一つ、BSD系の流れをくむ。
(もう一つはSystem V系)UnIxの権利が問題ないものを集めてリリースされた。

それまでのPC用Unixといえば、古くはノベルのUnixwareという有償のものくらいだった。
無料でOSが手に入る、なんて夢のまた夢。手に入っても非常に限られた機能しかなかった。
その風穴を開けたのが、freeBSDであり、Linuxだ。

FreeBSDの特徴

wikiによれば、その特徴は、

  • カーネルにGPLライセンスのものを含まない
  • 堅牢性の高いカーネル。高負荷時にも処理できる
  • デスクトップ環境が非標準   自分でインストールする必要がある。
    (ただし、サーバ環境なら、このほうが都合がいい)

FreeBSDのライセンスはGPLではなく、BSDライセンスだ。GPLはざっくりいうと、
拒否反応を示す人からは「汚染」と言われるように、ソースコードの改変をすると
それに関する箇所すべてをGPLとして公開しないといけない。
コビーレフトのことだ。

この連鎖が「汚染」と悪態をつかれる。
GPLのルールに従いたくない人は、BSDライセンスの表記を見ると安堵する、とも聞く。
ここではコピーレフトがいいとか悪いとかは言わないが、今日のソフトウェアの大部分は
GPLでライセンスされたソフトウェアのおかげで成立しているといっても言い過ぎではないだろう。

一方でLinux

FreeBSDと同じ頃に、LinuxはLinus氏により作られた。
その後は幅広く使われ、スパコン、カーナビ、Androidスマホまで使われている。
ここまで広まった理由は、カーネルのソースコードもオープンソースとして公開されているからだろう。
ソフトウェア開発はそれまでは一企業の中で行われ、バグがあってもその修正は提供元でしかできなかった。
それがソースコードを公開することで、世界中の技術者が参加して、一気に品質が上がった。
また、多くはGPLライセンスで提供され、営利、非営利関係なく使える。

そんな中でZFS

zfsを初めて知っだのは、NASサーバを作ろうと考えて、適切なオープンソースを探していたときだ。
Solarisでも採用されているが、zfsは重複排除機能を持つ先進的なファイルシステムだ。
ファイルシステムといえば、最近のLinuxではxfs、ちょっと前ならext4だろうか。
WindowsならNTFSがずっと使われている。

ファイルシステムは、磁性体やメモリの平原でしかないストレージにファイルを格納できるよう、
インデックス管理したり、格納位置の情報を管理する。

そして、NAS4FreeはなぜLinuxではなく、FreeBSDで動いているかが分かった。
Linuxで動かすためには、権利関係の問題があるらしい。

Ubuntuを提供するクロニクル社が次の1910にて、実験的にLinuxでzfsを提供すると発表した。
実験的なのでまだいろいろ問題がありそうだが、すぐに問題は解消されるだろう。

zfsの採用で、Linuxを使ったNASが多数出てきそうだ。
NAS4free、現XigmaNASを超えるシステムがでてきたら、乗り替えるかな。

といっても、XigmaNASに今のところ何も不満はないのだが。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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