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とうとうHDL2-AAXも3台目。先日のamazon ブラックフライデーセールで購入し、2台目の容量がなくなったので早速3台目を構築した。
2.5GbEのLANを備えた地デジ番組保管向けNAS、HDL2-AAXのまとめはこちら。
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地デジ番組はブルーレイレコーダのDBR-T3008を使って録画している。内蔵ストレージは3TBあるが番組保管量は常にいっぱいに近く、1クール(3か月)のドラマで空きがなくなる。このため3か月ごとに終わった番組を外部に書き出している。
1台目を使い始めたのは2021年春頃から。2台目は2022年の年末。ここ最近ドラマの数が増えており、容量消費がちょっと早まったようだ。1年半(6シーズン)に1台だったものが1.25年(5シーズン)になっている。もう少し保管する番組を選別するかなぁ。
上述のようにHDL2-AAXは12月上旬のamazon ブラックフライデーで買った。HDDは以前から備蓄していた6TBのWD60EZAZがある。
もともとこのHDD、自作NASのNAS4Freeのドライブの容量拡張のために徐々に買い込んでいったものだったが、いざ交換するとRAID構築に失敗。調べたらSMRドライブでZFSは対応できないということだった。
ことの顛末に興味がある方は、下記記事を参照。
幸いZFS以外のRAIDには対応できているのか、HDL2-AAXでもRAID1のフォーマットでこけていないので、SMRでも安心して使える。
そう判断して今までのHDL2-AAX 2台の構築は6TBのSMRドライブで行ってきた。今回ももちろん同じドライブを使う。
そして今回在庫を見て分かったが、WD60EZAZの新品在庫はもうなくなったので、次のHDL2-AAX 4台目構築は新たにHDDを買うか。より容量の少ない4TB HDDの在庫を使うことになる。
その頃、WD80EAZZが安くなっているといいのだが。
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1年ぶりの構築なので手順を改めて確認する。
シンプルな外箱の中には、本体、説明書、ドライブ用のステー、ACアダプタ、LANケーブル、ねじが入っている。左にあるのは装填するHDD2台だ。
HDD2台はWDのWD60EZAZ。SMR方式の6TBのデスクトップ向け、ブルーラインの製品だ。デスクトップ向けなので24時間稼働には向かない。自分自身はこのNASは地デジ番組の保管用なので、電源をONにしている時間はダビング中だけだ。(後日見ることがあるかもしれないが)
ハードウェアはそろったので、次はソフトウェアを準備しよう。
ドライブレスモデルは、自分でHDDを用意するのだが、このHDL2-AAXはファームウェアをHDDに書き込む。ドライブが装てんされて販売されておるモデルは初期状態でファームウェアが書き込まれているが、ドライブレスモデルはもちろん書かれていない。
このため、まず最初にファームウェアを書き込む必要がある。
IOデータのサイトからダウンロードし、USBメモリに書き込む。
下にスクロールする。ファームウェアをクリックする。
ダウンロードページが表示される。OSはWindows11を選択して下にあるボタンをクリックする。
ファームウェアのダウンロードにはHDL2-AAXのシリアル番号が必要だ。本体裏に記載されているので入力してダウンロードボタンをクリックする。
ダウンロードしたZIPファイルの中身の2ファイルを、空っぽのUSBメモリにコピーする。これで準備は終わり。
ここでは2台目構築時の写真を使う。
まずは、ドライブを入れるため、ふたを開ける。赤矢印の箇所を押しながら上ふたをスライドさせる。
金具をドライブにつける。+ドライバが必要。
3か所あるドライブのねじ穴に対して両側2か所ずつねじ止めする。しっかり止める。NASに上から差し込むので、これが抜けるとHDDを抜き出せなるかも。
金具を付けたHDDを背中合わせに2本差し込む。
外した上ふたを戻す。正面、背面は変わり映えしないが、一応記録しておく。
買ったばかりのHDDを設置した場合は、ブート用のプログラムがどこにもないので起動できない。HDL2-AAXはブートプログラムをHDDに書き込む方式なので、最初からHDDを実装しているモデルを買った場合は不要だが、HDDレスモデルの場合はブートプログラムをUSBメモリに書き込み、これをHDL2-AAXに挿しこんで起動する。これでブートプログラムが書き込まれる。
今回はこれを動画にしている。参考まで。
起動ができたら、設定をしていく。ネットワークにつながりDHCPでNASがIPアドレスを取得すると、PCからエクスプローラ上にLANDISKを確認できる。
アイコンをダブルクリックすると、ブラウザが開く。
手順によればエクスプローラからの操作になるのだがデータ保管用のNASにするつもりはないので、WEBアクセスで設定をしたい。
ちょうど開いたブラウザのURLにNASが取得したIPアドレスが表示されているので、ここにアクセスする。
するとパスワードを聞いてくる。
初回はもちろん設定していないので、そのままログインボタンをクリックする。するとパスワード設定画面になるので設定する。
続いてネットワークの設定。LAN DISKのホスト名を変えたい場合はここで変更する。
こちらはIPアドレス。DHCPで自動設定でももちろん問題ないが、自分は管理しにくいのでIPアドレスは固定にしておく。
ExcelでIPアドレスの管理簿も作っており(まるで仕事だ)、重複しないようにIPアドレスを確保して割り当てている。
デフォルトゲートウェイなどはFletsなど光通信サービスでWANを引き込んでいる場合はONUとセットになったルータがあるので、そこの設定に従う。
DHCPでIPアドレスを取得した際に自動的に設定されていると思うが。
ワークグループ名を設定すると、Windows上でPCを認識できるが、NASも同様だ。PCと同じワークグループに設定しておく。
NTPサーバは特に変更する必要はない。
HDDをどのように運用するか決める。RAID0,1と選べるが、もともとの用途が地デジ番組の退避なので消えたら困る。従い、HDD2本で冗長構成として、HDD1本が壊れてももう1本が保持しているので大丈夫、という方式で行く。つまりRAID1だ。この場合、HDD容量は2本あっても1本分になる。
壊れても構わない。つまりデータが復旧できなくてもいいなら、RAID0なりJBOD構成にしてHDD2本の容量を活用してもいいだろう。しかしお勧めはしない。
RAIDの説明は以前書いているので、興味があれば参照ください。
USBには外付けドライブの接続ができるが、そういう用途では使わないので無効にしておく。
起動時間は設定しない。これを設定すると決まった時間帯に起動しているので電気代を節約できるということだ。自分には不要な機能。
あとは故障の情報などをメールで送れるように設定する。送信者、受信者の情報が必要なので、2つメールアドレスが必要だ。
受信側はyahooなどの転送設定をしているメールアドレスでもいいが、送信側はメールサーバにアクセスするので普段使うメールアドレスのようなものが必要。
パスワードだけでなくセキュリティ設定、使用するポート番号の情報も必要だ。調べる必要がある。
どういう情報をメールで送信できるかも設定できる。
テスト送信する。受信できたら正常に設定できたということだ。こういう設定をしておかないと、HDDが壊れたことがわからないので可能な限り設定したほうが良い。
設定が終わったのでホーム画面に戻る。右上にRAIDの状態が表示される。RAID1で構成するにはおよそ一晩必要だ。この時間は容量によるので、大容量ほど長くなる。その下には容量が表示されている。6TB1本分の容量だ。この状態でもアクセスすることはできると思うが、RAID構成に余計な時間がかかるのでやめた方がいい。
RAID構成が終わったら、地デジ番組の退避ができるようにメディアサーバの設定を行う。
HDL2-AAXはそのままでは地デジ番組の退避はできない。DTCP-IPライセンスを購入して設定する必要がある。
DTCP-IPとはなにかという話もあるが、簡単に言えば地デジ番組の著作権保護を目的に、ダビングなら10回までと規制をかけた日本独自の規格だ。
この規格のおかげでどんなにネットワーク速度が速くなってもダビング時間は変わらないし、番組の複製は容易にできない。世界中でこんなことをやっているのは日本だけだ。早くやめてほしい。
ライセンスなしなら、HDL2-AAXは普通の動画を格納してそれを配信するメディアサーバにはなれる。あくまでも地デジ番組を扱う場合に必要だ。
今回は久々なのでスクリーンショットを取りながらやってみた。先にライセンスを買っておこう。
まずはIOデータが運営する直販サイト、IOプラザに行く。
上のボタンを押すと、下図の表示になる。カートに入れるをクリックする。
説明が表示される。会員登録が必要なこと、クレジットカードならすぐにライセンスキーを得られることなど書かれている。次に進むをクリックする。
数量を必要なら修正して、次に進むをクリックする。規約も忘れずに読んでおく。
自分は会員登録済みなので、未登録の場合はこの辺りで登録作業があるかもしれない。
会員の情報が表示され、クーポン番号の入力(あれば)、決済方法の選択を行う。次へをクリックする。
注文内容の確認。問題なければ「ご注文を確定」をクリックする。
お支払方法へをクリックする。
自分はクレジットカード払いwを選択したので、カード番号などの入力をここでする。金額の確認も忘れずに。
次へをクリックする。
これで完了。オーダー番号は念のため控えを取っておこう。
1分程度で発行されるので、マイページ>購入履歴、先ほど購入した履歴の中で「ダウンロード」のリンクをクリックする。
すると下図のような表示がされ、黒塗り部分がライセンスキーとなっている。この20桁の英数字をコピーしておく。
ライセンスキーの設定は以前の構築の際の写真を使って説明する。
NASのホーム画面から共有>メディアサーバ設定に進む。
赤線の DTCP-IP対応版へアップグレード ボタンをクリックする。
するといったん再起動を促されるので、ここで再起動するため「再起動する」ボタンをクリックする。
再起動してログインし、再度上記と同じ操作をするとアイ・オー・データのサイトでライセンスを購入するように促される。
ここでは黒塗りになっている箇所に先ほど購入したライセンスキーを入力する。
入力後、登録する ボタンをクリックする。
表示されたページにはアップグレードが完了した旨、表示されている。
NASのIPアドレスにポート番号の 47829を付与したURLにアクセスする。今回構築したNASの例では下記URLになる。
http://192.168.0.x:47829/dm/doc/web_ui/?dixim-cl=ja
※ IPアドレスは初期設定にて決めたものになる。DHCPを設定するとNASのホスト名でアクセスすることになるだろう。
固定IPアドレスにすると、スマホからもアクセスできるので、状況を見たい、シャットダウンをしたい場合に便利だ。
今回は自作PCのJisaku8を作って初めての2.5Gbpsインタフェースを持ったNASだ。PC側もマザーボード上に2.5GbpsのNICを持っている。
先代のJisaku7のオンボードNICは1Gbpsで、拡張ボードを購入して2.5GbpsのNICを追加している。
Jisaku8 とHDL2-AAXの性能はどうだろうか。NASストレージの速度測定をCrystal Disk Markで測定した。間のハブももちろん2.5Gbps対応だ。
以前、2.5GbpsのUSBアダプタで測定した結果と比べると、大差ない。
その時の記事はこちら。
こうして比較すると、Read性能が伸びているので、以前はPCのCPUパワー不足があったということだろうか。
Writeの方は誤差に近いと思う。つまりNAS側のボトルネック、おそらくSMR方式であるためか、BlueラインのHDDなので回転数が遅いためか、これ以上の性能が出ないのだろう。2.5Gでも1Gでも大差なさそうだ。
最近は動画配信サブスクの普及で、手元に録画番組を保管する人が減ったと思う。
それでも手元に置きたい人はコレクタなのだろう。
そういう人にはこの手の機器は欠かせない。ブルーレイディスクへの書き出しももちろんできるが、10年持つのだろうか。
冗長構成のHDDならHDD故障時は早めに交換することでデータを保持できる。
手軽に永久保管できる書き込み方式がでてくると、この手の機器のラインナップも変わってくるだろう。早くダビング10規格がなくなってほしい。
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