スポンサーリンク
とうとうHDL2-AAXも4台目。昨年のamazon ブラックフライデーセールで購入し、3台目の容量がほぼなくなったので4台目を構築した。
2.5GbEのLANを備えた地デジ番組保管向けNAS、HDL2-AAXのまとめはこちら。
アフィリエイト広告 ここから購入いただきますと当ブログに報酬が支払われ、運営資金になります。
地デジ番組はブルーレイレコーダのDBR-T3008を使って録画している。内蔵ストレージは3TBあるが番組保管量は常にいっぱいに近く、1クール(3か月)のドラマで空きがなくなる。
最近は配信サービスのコンテンツとしてドラマが重宝されており、毎週放送する本数が増えた。しかも面白いものが増えている。
おかげで1クール終わるころに空きがなくなりそうで、終わったドラマからどんどん書き出して内蔵HDDから消していかなければならない。なかなか綱渡りだ。
1台目を使い始めたのは2021年春頃から。2台目は2022年の年末。3台目は2023年の年末。6TBでは1年分しか保管できなくなった。
しかも今まで使っていたWD6TBのHDD(SMR)がとうとう在庫がなくなったので、最近買っている8TBを使うことにした。
上述のようにHDL2-AAXは昨年末のamazon ブラックフライデーで買った。HDDは以前から備蓄していた8TBのWD80EAAZがある。
アフィリエイト広告 ここから購入いただきますと当ブログに報酬が支払われ、運営資金になります。
いつもの通り、シンプルな外箱だ。
HDL2-AAX 外箱
本体、説明書、ドライブ用のステー、ACアダプタ、LANケーブル、ねじが入っている。
HDL2-AAX 中身
HDL2-AAX 中身
HDD2台はWDのWD80EAAZ。CMR方式の8TBのデスクトップ向け、ブルーラインの製品だ。デスクトップ向けなので24時間稼働には向かない。自分自身はこのNASは地デジ番組の保管用なので、電源をONにしている時間はダビング中だけだ。(後日見ることがあるかもしれないが)
WD80EZAZ HDL2-AAX
改めて外観を確認する。
前面。
HDL2-AAX 外観
HDL2-AAX 外観
背面
HDL2-AAX 外観
HDL2-AAX 外観
ハードウェアはそろったので、次はソフトウェアを準備しよう。
ドライブレスモデルは、自分でHDDを用意するのだが、このHDL2-AAXはファームウェアをHDDに書き込む。ドライブが装てんされて販売されているモデルは初期状態でファームウェアが書き込まれているが、ドライブレスモデルはもちろん書かれていない。
このため、まず最初にファームウェアを書き込む必要がある。
IOデータのサイトからダウンロードし、USBメモリに書き込む。
HDL2-AAX NAS ファームウェア 出典:IOデータ
下にスクロールする。ファームウェアをクリックする。
HDL2-AAX NAS ファームウェア 出典:IOデータ
ダウンロードページが表示される。OSはWindows11を選択して下にあるボタンをクリックする。
HDL2-AAX NAS ファームウェア 出典:IOデータ
ファームウェアのダウンロードにはHDL2-AAXのシリアル番号が必要だ。本体裏に記載されているので入力してダウンロードボタンをクリックする。
HDL2-AAX NAS ファームウェア 出典:IOデータ
ダウンロードしたZIPファイルの中身の2ファイルを、空っぽのUSBメモリにコピーする。これで準備は終わり。
ここでは2台目構築時の写真を使う。
まずは、ドライブを入れるため、ふたを開ける。赤矢印の箇所を押しながら上ふたをスライドさせる。
HDL2-AAX 地デジ番組保管用NAS 構築
HDL2-AAX HDDベイ
金具をドライブにつける。+ドライバが必要。
HDL2-AAX 地デジ番組保管用NAS HDD設定
3か所あるドライブのねじ穴に対して両側2か所ずつねじ止めする。しっかり止める。NASに上から差し込むので、これが抜けるとHDDを抜き出せなくなるかも。
HDL2-AAX 地デジ番組保管用NAS HDD設定
金具を付けたHDDを背中合わせに2本差し込む。
HDL2-AAX HDDベイ
外した上ふたを戻す。
ちなみに重さだが、HDDなしの場合は882g、HDDを2台装填すると2193gとなった。
HDL2-AAX HDDなし重量
HDL2-AAX HDD込み重量
買ったばかりのHDDを設置した場合は、ブート用のプログラムがどこにもないので起動できない。HDL2-AAXはブートプログラムをHDDに書き込む方式なので、最初からHDDを実装しているモデルを買った場合は不要だが、HDDレスモデルの場合はブートプログラムをUSBメモリに書き込み、これをHDL2-AAXの前面の端子に挿しこんで起動する。これでブートプログラムが書き込まれる。
HDL2-AAX USBメモリでファームウェア書き込み
5分ほどでBEEPが鳴り、電源が切れる。USBメモリを抜いて、LANケーブルを差し込んで電源を投入して起動する。
起動中にBEEPが3回なったらDHCPでIPアドレスを取れなかった場合だ。管理コンソールにアクセスできないので、原因を調べよう。
起動ができたら、設定をしていく。ネットワークにつながりDHCPでNASがIPアドレスを取得すると、PCからエクスプローラ上にLANDISKを確認できる。
HDL2-AAX 設定
アイコンをダブルクリックすると、ブラウザが開く。
HDL2-AAX 設定
手順によればエクスプローラからの操作になるのだがデータ保管用のNASにするつもりはないので、WEBアクセスで設定をしたい。
ちょうど開いたブラウザのURLにNASが取得したIPアドレスが表示されているので、ここにアクセスする。
するとパスワードを聞いてくる。
HDL2-AAX 設定
初回はもちろん設定していないので、そのままログインボタンをクリックする。するとパスワード設定画面になるので設定する。
HDL2-AAX 設定
続いてネットワークの設定。LAN DISKのホスト名を変えたい場合はここで変更する。
HDL2-AAX 設定
こちらはIPアドレス。DHCPで自動設定でももちろん問題ないが、自分は管理しにくいのでIPアドレスは固定にしておく。
ExcelでIPアドレスの管理簿も作っており(まるで仕事だ)、重複しないようにIPアドレスを確保して割り当てている。
デフォルトゲートウェイなどはFletsなど光通信サービスでWANを引き込んでいる場合はONUとセットになったルータがあるので、そこの設定に従う。
DHCPでIPアドレスを取得した際に自動的に設定されていると思うが。
HDL2-AAX 設定
ワークグループ名を設定すると、Windows上でPCを認識できるが、NASも同様だ。PCと同じワークグループに設定しておく。
HDL2-AAX 設定
NTPサーバは特に変更する必要はない。
HDL2-AAX 設定
HDDをどのように運用するか決める。RAID0,1と選べるが、もともとの用途が地デジ番組の退避なので消えたら困る。従い、HDD2本で冗長構成として、HDD1本が壊れてももう1本が保持しているので大丈夫、という方式で行く。つまりRAID1だ。この場合、HDD容量は2本あっても1本分になる。
壊れても構わない。つまりデータが復旧できなくてもいいなら、RAID0なりJBOD構成にしてHDD2本の容量を活用してもいいだろう。しかしお勧めはしない。
HDL2-AAX 設定
RAIDの説明は以前書いているので、興味があれば参照ください。
USBには外付けドライブの接続ができるが、そういう用途では使わないので無効にしておく。
HDL2-AAX 設定
起動時間は設定しない。これを設定すると決まった時間帯に起動しているので電気代を節約できるということだ。自分には不要な機能。
HDL2-AAX 設定
あとは故障の情報などをメールで送れるように設定する。送信者、受信者の情報が必要なので、2つメールアドレスが必要だ。
受信側はyahooなどの転送設定をしているメールアドレスでもいいが、送信側はメールサーバにアクセスするので普段使うメールアドレスのようなものが必要。
HDL2-AAX 設定
パスワードだけでなくセキュリティ設定、使用するポート番号の情報も必要だ。調べる必要がある。
HDL2-AAX 設定
どういう情報をメールで送信できるかも設定できる。
HDL2-AAX 設定
テスト送信する。受信できたら正常に設定できたということだ。こういう設定をしておかないと、HDDが壊れたことがわからないので可能な限り設定したほうが良い。
HDL2-AAX 設定
設定が終わったのでホーム画面に戻る。右上にRAIDの状態が表示される。RAID1で構成するにはおよそ一晩必要だ。この時間は容量によるので、大容量ほど長くなる。今回の8TBでは15時間半かかった。この状態でもアクセスすることはできると思うが、RAID構成に余計な時間がかかるのでやめた方がいい。
HDL2-AAX RAID1構築時間ログ
RAID構成が終わったら、地デジ番組の退避ができるようにメディアサーバの設定を行う。
HDL2-AAXはそのままでは地デジ番組の退避はできない。DTCP-IPライセンスを購入して設定する必要がある。
DTCP-IPとはなにかという話もあるが、簡単に言えば地デジ番組の著作権保護を目的に、ダビングなら10回までと規制をかけた日本独自の規格だ。
この規格のおかげでどんなにネットワーク速度が速くなってもダビング時間は変わらないし、番組の複製は容易にできない。世界中でこんなことをやっているのは日本だけだ。早くやめてほしい。
ライセンスなしなら、HDL2-AAXは普通の動画を格納してそれを配信するメディアサーバにはなれる。あくまでも地デジ番組を扱う場合にはライセンスが必要だ。
今回は久々なのでスクリーンショットを取りながらやってみた。先にライセンスを買っておこう。
まずはIOデータが運営する直販サイト、IOプラザに行く。
上のボタンを押すと、下図の表示になる。カートに入れるをクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
説明が表示される。会員登録が必要なこと、クレジットカードならすぐにライセンスキーを得られることなど書かれている。次に進むをクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
数量を必要なら修正して、次に進むをクリックする。規約も忘れずに読んでおく。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
自分は会員登録済みなので、未登録の場合はこの辺りで登録作業があるかもしれない。
会員の情報が表示され、クーポン番号の入力(あれば)、決済方法の選択を行う。次へをクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
注文内容の確認。問題なければ「ご注文を確定」をクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
お支払方法へをクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
自分はクレジットカード払いwを選択したので、カード番号などの入力をここでする。金額の確認も忘れずに。
次へをクリックする。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
これで完了。オーダー番号は念のため控えを取っておこう。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
1分程度で発行されるので、マイページ>購入履歴、先ほど購入した履歴の中で「ダウンロード」のリンクをクリックする。
すると下図のような表示がされ、黒塗り部分がライセンスキーとなっている。この20桁の英数字をコピーしておく。
HDL2-AAX 地デジ退避用ライセンス購入 IOプラザ
まずはメディアサーバ機能をインストールする。初期状態は入っていない。管理画面のホーム画面からパッケージ管理をクリックする。
HDL2-AAX パッケージ追加
追加をクリックする。
HDL2-AAX パッケージ追加
表示される一覧から、メディアサーバを探して左のチェックボックスをクリックし、下の追加ボタンをクリックする。
HDL2-AAX パッケージ一覧
これでメディアサーバ機能がインストールされた。
続いて、メディアサーバの設定を行う。管理画面のホーム画面から共有>メディアサーバ設定に進む。
HDL2-AAX メディアサーバ設定
表示されるウインドウで、赤線の DTCP-IP対応版へアップグレード ボタンをクリックする。
HDL2-AAX DTCP-IPアップグレード
するといったん再起動を促されるので、ここで再起動するため右上の「再起動する」ボタンをクリックする。
再起動してログインし、再度上記と同じ操作をするとアイ・オー・データのサイトでライセンスを購入するように促される。
ここでは黒塗りになっている箇所に先ほど購入したライセンスキーを入力する。入力後、登録する ボタンをクリックする。
表示されたページにはアップグレードが完了した旨、表示されている。
HDL2-AAX メディアサーバ設定完了
NASのIPアドレスにポート番号の 47829を付与したURLにアクセスする。今回構築したNASの例では下記URLになる。
http://192.168.0.x:47829/dm/doc/web_ui/?dixim-cl=ja
※ IPアドレスは初期設定にて決めたものになる。DHCPを設定するとNASのホスト名でアクセスすることになるだろう。
固定IPアドレスにすると、スマホからもアクセスできるので、状況を見たい、シャットダウンをしたい場合に便利だ。
あるいは先ほどのメディアサーバ設定完了画面の「管理画面を開く」リンクをクリックしてもよい。
最近は動画配信サブスクの普及で、手元に録画番組を保管する人が減ったと思う。
それでも手元に置きたい人はコレクタなのだろう。
そういう人にはこの手の機器は欠かせない。ブルーレイディスクへの書き出しももちろんできるが、最近はメディア生産からの撤退が相次ぐ。
冗長構成のHDDならHDD故障時は早めに交換することでデータを保持できるが、これとて補完できる期間に限りはある。
手軽に永久保管できる書き込み方式がでてくると、この手の機器のラインナップも変わってくるだろう。それまではコピーをたくさん作って1つ壊れても他があるというようにしたいものだ。
それが著作権上の問題ならば、永久的に劣化しない安価な記録メディアが欲しい。
PR