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Seagateが決算会見の場で、30TB以上のHDDの販売に言及した。
ストレージに関するニュースのまとめはこちら。
2022年Q4の売り上げは2.63B$、純利益は276M$と好調だ。昨年よりは落としているが、それは昨年までにコロナウィルスの蔓延のための需要の反動であろう。
これからもデータに対する需要は続く。HDDに変わる記憶手段が出てこない限りはHDD御三家は安泰であろう。
そんな中、決算報告の場でアナリストとの質疑があったようで、それが文字に起こされて閲覧できる。
よくあることだが、企業トップが前振りで新製品の予告をすることがある。今回もこれにあたるのだろう。
SeagateのCEOであるWilliam Mosley氏他出席してWEB会議で開催した様だ。
アナリストはウェルスファーゴ、モルガンスタンレーなど有名な投資会社の面々が並んでいる。
決算の質疑の中でMonsley CEOが下記のように発言している。
HAMR技術によって、30TB以上の製品ラインを計画している。これにより30,40,50TBが可能だ。
30TBについては今会計年度の後半から計画していく。
会見が2020年度Q4の決算なので、30TBのリリースは2023年度と思われる。
ヘッドや記録媒体についての大きな変化を30TBに実装していく。
2022,2023年の詳細な計画はここでは語らないが、30TBは近い将来リリースする。
シーゲートは以前、HAMR技術について、昭和電工と協業していると発表していた。おそらくこの技術が使われるのであろう。
ちなみにHAMR,熱アシスト磁気記録方式の詳細はこちら。
シーゲートが30TBを出せばほかの2社であるWD,東芝も若干遅れて出してくるだろう。現状は16TB~20TBの製品が出ているが、例えば東芝なら下記のようなアナウンスをしていた。
1台で50TB利用できるようになれば、6台構成のRAID6で200TBになる。Supermicroなどで出ているストレージベイがやたらあるサーバを使えば5セットくらい、サーバ1台で提供できるだろう。これで1000TB、つまり1PBだ。
このサーバを100台集めると100PB、つまり0.1EB(エクサバイト)になる。サーバを6台詰めるラックが17個あれば0.1EBのストレージ環境ができてしまう。
この環境を1企業で占有するかというとそうではなく、どちらかといえばクラウド事業者向けのソリューションであろう。
サーバ台数が減れば電力消費の問題がなくなり、よりデータをため込めるようになる。そんな日がどんどん近づいてくる。
ただ、50TBのRAID再構築なんて何時間(何日)かかるかわからないので、RAIDではなく別の方法で冗長性を担保するしかない。そろそろRAIDに変わるスタンダードが欲しいところだ。
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