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年始あたりからビットコイン、寒波、工場火災などで半導体が足りないという話しが多くあった。
最近では台湾の水不足まででてきている。そんな中キーパーツが値上げのニュースがきた。
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元々コロナウィルスとの闘いがワクチンにより終息に向かいつつあり、経済が活性化するという見込みがあった。このため、半導体需要が増えるだろうという予想はあった。半導体だけでなく、エネルギーや農産物も影響するだろうと予想されていた。
ところが。
その状況を加速する事件が頻発してきた。
これら以外に最近あったのが台湾の水不足。半導体生産では水が必要だ。水が足りなければ減産になる。
旺盛な需要と供給側の事故や問題により、世界的に半導体が足りていない。とにかく足りていない。この2年くらいは足りないという予測がある。
以前にも半導体不足で値上げするという情報があった。
これ以外にもビットコインに関してGPUが品薄とか、GPUがないからメモリも高くなったとか。そういうニュースを聞いていたがとうとうストレージまでやってきた。
日経によれば、HDD御三家の一角の東芝が、半導体不足によりHDDを値上げするという。
東芝は記憶装置のハードディスク駆動装置(HDD)を値上げした。主力のデータセンター向けで、2020年度末と比べて平均5%程度の値上げ幅となる。世界的な半導体不足によるコスト増などが要因だ。半導体不足は21年中は続くとみており、さらなる値上げも検討する。価格競争が激しいHDDの値上げは珍しい。半導体不足の影響が広がっている。
値下こそあれ値上はありえないのが成熟したパーツであるHDD。以前のタイの水害で値上した記憶もあるが、それ以降は容量増加と価格低下が同時並行で行われ、いまや6TBのデスクトップモデルでも9,000円前後だ。1TBで1,500円、1GBで1.5円ということになる。無茶苦茶安くなった。
しかし今回は半導体のために値上げになる。HDDを構成する半導体は多い。裏返すと基盤が見えていることがあると思うが、いくつも部品がついている。これらが高くなって数がそろわないのだろう。
そういえば先日8TBのHDDを探したが、希望の価格では見つからなかった。唯一あったのは2ヶ月も先の納期だったので迷っているうちに売り切れた。このニュースを見る前の話だが、すでにHDD不足も始まったようだ。
次はSSD、そしてCPUも値上げ傾向になるだろう。PCパーツが高くなることで、IT投資が高くつき、他の予算が削られる。諸外国ならコスト増はそのまま価格に転嫁するが、コストを転嫁しにくい日本では他の予算を削ることになる。典型的なのは給料だ。給料を減らされて仕事は変わらず。そんな時代がまだ続きそうだ。
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