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2020年5月13日更新
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以前噂が出たが、たいてい噂が出たものは本当に交渉しているようだ。
遥か昔、IBMがPC事業をLenovoに売る前に東芝に持ちかけたと言う噂があった。
後に本当にあったとわかった。最近では富士通のPC事業をLenovoに売却という
うわさがあり、やはり本当だった。
今回は、東芝のPC事業子会社を40億円でシャープが株式の80.1%を買収することになった。
東芝、シャープ。どちらも2015年から2016年にかけて世間を騒がせた日本の電機メーカ、
だった。赤字にあえぎ、東証二部に落ち、上場廃止や倒産が囁かれた。
シャープはその後鴻海に買われ、徹底的な改革が行われV字回復。東証一部に戻り、
かつて売却した世界各地におけるシャープブランドの使用権を買い戻している。上り調子だ。
一方の東芝は、不正会計の後で見つかった原発子会社の債務保証のため、
虎の子のNANDメモリ子会社を先頃売却した。いずれ東証一部に戻るだろうが、
今後何で稼いでいくのか、誰の目から見てもわからない。メモリだけでなく、
不採算のテレビ子会社に続き、今回はPC子会社を売却することになった。
シャープのPCといえば、古くはMZ-80Kだが、自分は初代X-1からだ。
その後もX-1 turbo、X68000と続き、
Windowsが普及したころ、シャープがPC事業をIBM互換機路線に変えたため、
サヨナラした。今もX68000は手元にある。思い出の機種だ。
東芝は初期はPasopiaという独自路線の機種だったが、
その後のPC98の一強時代には独自のIBM互換機路線でビジネス向けに
絞って販売していた。しかも世界初のラップトップ(膝の上に置けるという意味だが、
江戸時代の拷問級だ)を出している。
その後も20世紀の間はノートパソコンをだしたり、DOS/V路線に乗り換えたりで
世界シェアをリードしていた。リブレットという、ミニパソコンを開発し、
熱狂的な信者を獲得したことを覚えている人もいるだろう。
しかし21世紀になり、PCがコモディティ商品と呼ばれるようになって価格競争に勝てなくなり、
次第にシェアを落とし、魅力的な商品が出なくなった。
先年の不正会計問題では、バイセル方式で利益を嵩上げする舞台にまでなった。
今はUSなど海外からも撤退し、国内を中心に子会社が活動している。
シャープと東芝が合体して新しいPCが産まれるか?まだ先は見えないがそうなれば、
ワクワクする商品が出てきてほしいと思う。
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