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NAS4Freeという自作高速NASを作って2ヶ月。使った感想とチューニングについてメモ。
NAS4Free/Xigma NASについてのまとめはこちら。
あまりにもドキュメントが少ないのか、オラクルの本家があるから誰も書かないのか。あるいはもう誰も使っていないのか。
ZFSでgzipで圧縮、dedup(重複排除)のデータセットをCIFSで公開している。
しかし、連続書き込みをしているとだいたい1分書いて1分以上休む、という挙動に見える。たまに2、3分書き込みが停止することがある。
書き込む側のPCのネットワークグラフを見ているとそう見えるのだが、サーバ側では書き込み処理が続いていることを示すアクセスランプが点灯している。あれ?
おそらく、重複排除の処理が追い付かないためにサーバのRAMで構成するキャッシュが溢れ、閾値を下回るまで新たな書き込み処理を受け付けないのであろう。
バッファが捌けてくるのがおよそ1分前後。
PCからは1GbpsのLANの性能をフルに使えていない。平均で500Mbpsくらいか。
1分あたりおよそ3GBのキャッシュを消費する計算になる。
サーバ側の方は、仮にSATA3の性能である6Gbpsの半分でHDDに書き込めるとして、(5台のHDDを並列にしているが、パリティの計算もあるので、仮にこうした)1.8GB程度の書き込みスピードと思われる。
24GBのRAMに対して8GBをシステムが使うとして、残り16GBがキャッシュに利用できると仮定。とすると、1分あたり1.2GBの積み残しが増えていくと思われる。
英語のサイトもいろいろ調べたが、下記サイトの内容が本当なら、メモリは64GBくらい必要かもしれない。
今まで出ている情報にはtypoがあり、日本語訳を含めて誤っている。
dedupを使う場合は対象のストレージ容量1TBにつき、RAMは2GBではなく、5GBは必要
とのこと。RAID Z 13.5TB全てにdedupを設定すると、70GBくらいになる。ふう。
まだ、現実的ではないな。
長期保管するバックアップのデータセットのみdedupを残し、他はgzipで圧縮するだけとした。
これで日常的なバックアップでは、1分毎の息継ぎのような休憩はなくなり、転送速度も上がった。まずはよし。
ある日、いつものようにファイルサーバの電源を入れて起動する。10秒くらいで自動で電源が切れて繰り返すようになった。
構築中にこういうの、あったなあ。4ピンの電源コードが抜けたのかなあ。
切り分けのため、メモリを1枚ずつ抜いて起動させる。左から3枚やったが、全てメモリエラーのまま。
最後の1枚かなと触ると、あれ、挿し方が甘かったようで上が抜けている。HDDの振動などで抜けがひどくなったのかなあ。
挿し直して起動すると、問題なし。
今回はわからないので、キーボードとHDMIでディスプレイにつないでBIOS操作や画面のメッセージを読んだ。
そろそろsnmptrapなどで監視しないといけないかもな。
IPMIで操作できたら一番楽ではあるが、サーバハードを買う気はないし。ドライブ以外に投資するのは厳しいし。
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