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任天堂が2022年決算を発表 減収減益だけど元気

 

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任天堂が2022年決算を発表 減収減益だけど元気

3Qをすっ飛ばしてしまったようだが、任天堂のFY22決算が出た。
任天堂スイッチについてのまとめはこちら。

任天堂の決算報告

任天堂のWEBサイトに掲載されている。

かいつまんで内容を紹介する。

連結業績

売り上げ、営業利益ともにFY21よりもおちた。FY21はコロナウィルスによる巣ごもり需要でスイッチがバカ売れした。普通の売れ方に戻った、と考えるべきだろう。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算 出典:任天堂 以下同じ

売上高は-3.6%で、ゲーム機も同様だ。一方でモバイル、IP収入の落ち込みが大きい。おそらくロイヤリティ収入なのだろうが、この辺は裁判なども関係していそうだ。FY21はコロプラと和解したが、その収入は入っていないのかなぁ。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

なお、地域別の売り上げは半分近くがアメリカ大陸、残りを国内とヨーロッパで分けている図式はあまり変わっていない。
ただその他の区分に中国が入っていると思う。今後はここの割合が増えていくだろう。

経常利益

こちらもFY21より落ちているが、割合が少ないのは部品を低価格のものに変えたりして原価を下げているのかもしれない。想像でしかないが。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

注目すべきは為替レートか。結果としてFY22は1$=121.83円となったようだが、最近は130円だ。今後も130円近辺であれば、為替による利益の上積みが期待できる。

FY23予想

FY23はさらにFY22よりも下がる。これはスイッチというゲーム機がすでに古いものになってきているのでハード売り上げがあまり期待できないからだろう。つまりほしい人はだいたい買ってしまった。
有機ELの新しいスイッチは出ているが、本質的にはあまり変わらない。PS5のような驚きをもって需要が出てくるようなものではなかったので当然の結果になっている。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

スイッチの販売台数

巣ごもり需要に支えられたFY21よりもゲーム機は580万台も落ちている。新スイッチの販売台数と変わらないので、新スイッチがなければこの倍は落ちていたということになる。FY21の6割くらいの台数しか売れていない。
気づけばスイッチの抽選販売は無くなりほしい人はいつもで買える。いきわたった、そういうことだ。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

一方でソフトの売り上げは増えている。買ったユーザが順当にゲームを買っているということか。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

年間プレイユーザはとうとう1億人を超えた。
任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

ダウンロード販売も好調だ。ただコロナウィルスの制限が緩んだためか、店舗での販売も増えているのだろう、デジタル販売の比率は減っている。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

ちなみに2022年に発売された、あるいは予定の任天堂のゲームは下記の通り。目玉はマリオとスプラトゥーン3だろうか。

任天堂 FY22決算 2022年タイトル

任天堂 FY22決算 2022年タイトル

株価対策

高くなりすぎた株価を下げるためなのか、個人投資家を呼びたいのか。理由は不明だが、株を1:10に分割する。
素直に考えると1/10のお金で株を買える。今までは6万円くらいと高かったので、個人投資家が増えそうだ。

任天堂 FY22決算 株式分割

任天堂 FY22決算 株式分割

ミリオンセラータイトル

おなじみの任天堂製ゲームの販売数。この1年に限られるが、人気のあったソフトが何かわかる。
意外にも初期のゲームであるマリオカートが3位だ。今でも売れているというのは普遍的な面白さがあるのだろう。

任天堂 FY22決算

任天堂 FY22決算

任天堂の業績は下げてはいるものの、順当に利益を上げている。ハードは売れていなくてもソフトが十分売れている。
裏では次の世代のゲーム機を研究していると思うが、まだ2、3年先という気がする。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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