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NURO光のトラブルは解決するのか 速度低下、パケットロス、不安定

 

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NURO光のトラブルは解決するのか 速度低下、パケットロス、不安定

なんだかNURO光が大変なことになているようだ。
ネットワークのニュースに関するまとめはこちら。

  

発端

夏ごろからちらほらと話を聞いていたが、9月下旬に決定的な状況になったようだ。
ITメディアによれば、「集団訴訟を検討する事態になった」と、報じている。

何が問題だったかと言おうと、Twitter上で下記の趣旨の投稿が相次いだそうだ。

  • 通信が不安定
  • 速度が遅い
  • パケットトスがひどい
  • ビデオ会議が不安定

高速回線を唱って、フレッツ光からユーザ乗り換えを促進しているはずなのに、いざ開通すると上記のような状況なら、集団訴訟しようと息巻く人が出てきてもおかしくはない。
高速回線なのに夜間の速度低下になる状況は景表法違反ではないかとの指摘がある。
パケットロスが10%にも及び、サポートに依頼しても改善しない。この状況は電気通信事業法違反ではないかという。

また法人用の契約でもパケットロス20%が及んでおり、総務省がなぜ動かいないとの投稿も出ている。
法人用はSLAで提供されているようだが、これについては後述する。

NUROの対応

NURO光を提供する、ソニーネットワークコミュニケーションズは、調査結果をまとめて掲載した。

NURO光 速度低下 トラブル

NURO光 速度低下 トラブル 出典:NURO

速度低下の原因については一部のエリアで帯域がひっ迫しており、これはNURO網内でパケット送受信を高頻度で行っているためであった。
NUROから利用者に対して話し合いを実施したようで、今は高負荷な状態を避けている、ということだった。

原因はなにか

一般的に光通信は帯域占有ではないのでベストエフォートになっている。ベストエフォートとは例えば契約が1Gbpsであっても、状況が良ければ1Gbps出るのであって、そうでなければ100Mbpsであっても契約上は問題ない。ベストエフォートとはそういうものだ。

その原因は限られた帯域にある程度多めに契約を詰め込んでいるためだ。例えば10Gbpsの物理回線に対して、1Gbpsのユーザ回線を12本入れておく。普段使う人もいれば使わない人もいる。平均的に見て例えば20本で10Gbpsになるだろうと判断したうえでこういう構成になる。この場合、実際に割り当てられる平均的な帯域は500Mbps/ユーザとなる。

ところがここで予測を上回るユーザがいたら。つまり1Gbpsをフルに使うユーザが10人いたらこの人たちだけで10Gbpsが埋まってしまい残りの5Gbpsを賄うことができない。
こうなった時に物理回線の上限である10Gbpsに合わせて、例えば1Gbps使おうとしている人は800Mbps、他のユーザが400Mbpsに速度低下になる。
契約上の優先順位はないと思うので、すべてのユーザが等しく待たされる状況になる。

この解決はMVNOではよく言われている帯域制限だ。
つまり3日間で〇Mbps超えたユーザは翌日は速度制限される、というペナルティだ。
光通信は固定回線なので速度制限はこれまでなじみがなかったが、そういう制限をしないと無茶苦茶な使い方をするユーザがいるために全員が迷惑を受けるということだろう。

SLAとは

SLA,Service Level Agreementとは、そのままの意味だが提供されるサービスの程度(レベル)についての合意文書だ。
より具体的に言うと、例えばAWSなどでもあるが、EC2などは月間稼働率に応じて毎月のサービス料金から返金します、という合意がSLAだ。
決してSLAがあるから停止しません、品質を維持します、といっているのではない。単に止めたら返金しますといっているだけだ。

企業用途でいえば専用線、あるいはVPNのサービスでSLAを提示している。
NTTComの例では、ネットワーク稼働率、回線稼働率、故障回復時間、網内遅延時間、故障通知時間、帯域保証、開通遅延時間をあげており、それぞれ〇%あるいは〇時間異常発生したら返金を〇%すると定義している。(興味がある方はこちら参照)

NURO Bizの場合は月間故障率99.9%を切ると返金対象になる。月当たり43分以上の利用不可の状態になった場合だ。

NURO光 BIZ SLA

NURO光 BIZ SLA 出典:NURO Biz

通常は停止していたことの証明を示さないと返金に応じてもらえない。例えばルータのログなどで停止している時間帯をユーザが示す必要がある。
それから、返金対象は時計の1日単位になる場合が多い。つまり0時から23時59分の範囲で全停止していると返金対象になるが、朝6時から翌朝7時までの停止では25時間ではあるものの前述の原則に合わないため、返金対象にならない。(もちろん契約により決まるのですべてがこの通りではない)

以上のような条件になるので、実際に返金してもらえるケースは非常に少ないし、あったとしても支払っている月額料金が上限であってそれ以上の慰謝料のようなものは含まれない。
つまりSLAとは品質が保証されているという意味ではなく、止まったら返金するよとう宣言でしかない。

夏のKDDIの携帯電話が数日止まった際に一般ユーザまで返金があったのは、SLAではなくKDDIのユーザ対応の姿勢による。一般ユーザの使うNURO光への返金はおそらく契約上は義務がなく、提供者側は「ベストエフォート」で逃げるだろう。(契約していないので詳細はわからない)
従い今回のような問題は、ユーザの「お願い・苦情」を受けて提供者側が「評判を落とさないために」対応するというのよくあるストーリだ。それを真摯にやってこなかったNURO側の問題は免れないだろう。

自分の家はフレッツ光ではあるが、so-netを使っている。フレッツ側に問題はないと以前いわれており、so-net内の機器の問題を疑っている。
もしかしたらNURO光と同じ設備を使っているのではないかと、疑念を感じている。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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