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海外旅行に便利なポケトーク。日本語で話すと外国語に通訳してくれるし、その逆もできる。
またカメラで撮影したものを翻訳できる。
そんなポケトークの機能とGoogle Lenseが似ているので翻訳機能を比較してみた。
依頼をいただいたレビュー記事はこちら。
やっとコロナウィルスが収まってきて、今年になって海外旅行が活発になってきた。この年末は多くの人が海外旅行に行くのだろうと思う。
英語がペラペラな人は不安なく行けると思うが、そうでもない人にぴったりなツールがポケトークだ。
ポケトークといえば小さなAI通訳機として、以前はテレビでCMを流していたが、コロナのために海外旅行が難しくなり、CMを見なくなった。
一方で最近のスマホは進化が著しく、ポケトークが提供する通訳機能、翻訳機能を提供している。
このため2つを比較して使いやすさを確認した。
ポケトークは以前ソースネクスト様に提供していただいた機材を使っている。その時のレビュー記事はこちら。
先日大阪に行った。繁華街は外人が多く、あちこちから日本語以外の言葉が聞こえた。
使う機会があると思ってポケトークSを持って行ったが、残念ながらその機会はなかった。
大阪でタクシーに乗った時、何気なく運転手の方と話をした。
タクシーの運転手は高齢の方が多く、英語だけでなく、韓国、中国、フランス、スペインと様々な言葉が必要そうだ。
どうしているのかと疑問に思っていた。
なるほど。時代は確実に進化している。人間の能力だけで外国語を理解できる/できないという時代は、終わっているんだ。
これからはこういうツールで世界中と意思疎通ができるようになるのだろうな。
タクシー運転手の方が話していたスマホと、同様の機能を提供するポケトークの比較をしてみよう。
最初に断っておくが、今回は音声の通訳はやっていない。ポケトークは録画やテレビの音声は人が話しているとみなさないようなので、認識してくれず試すことができなかった。
自分が話して外国語に通訳する機能の確認は以前やっているので上のリンク先を参照ください。
このため、今回は日本語が書かれた写真を英語に翻訳する機能の確認をした。外人にとってはこれが来日時の日常で、困っていないということは機能は十分なのだろう。
日本人にとってはこの逆の機能が必要なので、言語的に難解な日本語の翻訳が十分できれば、英語を日本語にする、などのケースは大丈夫だろう。
ポケトークSは上述のように以前提供いただいたもの、Google Lenseは今のメインスマホであるXiaomi 11T Proで操作した。
では3つの写真を見ていこう。外人が日本を訪れた時に直面するケースで考えている。これらのケースは日本から海外に行ったときに直面するケースと同じだ。
レストランに入った時、日本語のメニューしかない場合だ。観光地であれば、英語やほかの言語のメニューを用意する店もあったが、写真を載せているだけで済ましている店も多いだろう。
外人から見れば写真だけで判断するには不安があるだろう。ガイド本に載っている料理ならまだわかるだろうが。
題材は大阪で有名なレストランのメニューだ。ここに行った時にも外人は何組かいた。英語などのメニューを備えている店だったので、特に困った様子はなかったが、「あのテーブルの人と同じものを」なんて話しているのが聞こえた。まあそんなものだろう。
まずポケトークで翻訳。撮影して数秒で表示された。当時撮影したメニューの写真をディスプレイに表示して、それをポケトークで撮影した。
次にGoogle Lense。撮影した写真ファイルをGoogle Photoでレンズを起動している。
英語の質は同じなのだが、写真の日本語を英語で上書きするGoogle Lenseにくらべ、ポケトークはざあっと翻訳結果を表示している。
このように多数の記述があるとどれが対応する英語かわからないので、ポケトークの翻訳は使いにくそうだ。
ただし、ズームすれば、例えば「とんかつ(ライス付)」だけを撮影すれば、両者に差はない。
なお、ポケトークについては下の動画ではメニューの個々の料理の上に表示されているのでいつもざあっと表示されるわけではないことを明記しておく。
公園の入り口で支払う入場料だ。数字は万国共通なのでだいたい想像できるが、付帯情報はわからない。翻訳されたらお得に入場できる場合がある。
まずは写真。高校生以上は260円。小中学生は80円だ。その下には「各種割引・回数券につきましては窓口でお尋ねください」と書かれている。
まずポケトークで翻訳。
入場料のところは何となく翻訳されているが、注意書きについては何が書いてあるのかわからない。「HESHIDSK・・・」と理解できない。
次にGoogle Lense。
大人に対して「Adult Aden」となっている。これの意味がわからない。
小中学生を意味している小人を「Calder」としている。これが何を意味しているのか分からない。
ポケトーク同様に、注意書きも中途半端だ。「Regarding A」って何を指しているのやら。
あれのジャンプで有名な橋のあたりで撮影。橋を渡る外人が多くてここは日本か?と思ったりもする。
この写真の左にあるビルに書かれている文字を読ませてみる。(まあ、この例では文字が読めなくても動物を見てガイド本の知識で外人は寄ってくるようだ。動く模型の前には写真を撮る外人が山ほどいた)
まずポケトークで翻訳。
店名の個所がなぜか「Calendar」になっている。どういうことなのだろう?
下のほうの横断幕は問題なさそうだ。
次にGoogle Lense。
店名は動物部分とそれ以外に分けられ、動物部分のみ翻訳されている。
横断幕のほうはよくわからない翻訳だ。
似た機能を持つポケトークとGoogle Lenseであるが、一長一短がありそうだ。
端末を何台も持ち歩きたくない人はスマホで、SIMをいちいち調達したくない人にはポケトークが便利だ。
ポケトークとGoogle Lenseの操作の様子をビデオでとっている。参考にしていただきたい。
誰もが持つスマホに通訳、翻訳機能があると心強い。海外での通信手段さえ確保できれば、通訳、翻訳機能を使うことができる。
最近は日数限定のプリペイドSIMを現地で入手して、通信手段に困ることはなくなった。
Xiaomi 11T ProのようにSIMを2つ使えるものなら容易に準備ができる。SIM1枚の場合も日本国内のSIMをなくさないように注意すれば問題ないだろう。
今は専用ハードウェアを購入しなくてもスマホのアプリでも通訳、翻訳機能は提供されている。使い方に応じて選択できる。
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