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HDDの故障率を紹介する海外事業者の恒例のBackBlaze社の記事の紹介。今回は2025年Q1の統計情報に基づく考察。
なお、元記事の筆者は今回から変わったそうだ。ロゴがポップになったなぁ。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
前回の記事はこちら。
四半期恒例のUSのBackBlaze社の公表データのご紹介。
元ストレージシステムのエンジニアの自分が以前の仕事での経験をもとに、同社のデータをみて勝手に考察する。Back Blazeが公表している記事はこちら。
今回は2025年Q1、つまり1~3月の統計になっている。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2025年Q1
BackBlaze社はクラウドストレージなどのサービスを提供するUSの会社だ。同社は3月末時点で312,831台のHDD/SSDドライブを使っている。このうち、OSブート用3,970台と統計的有意さのないHDDを除いて、データ用ドライブは 308,861 台だった。前回からおよそ8,000台増えている。これらについて故障状況など統計をとったものが本レポートだ。
100台以上が稼働し、ドライブ日が10,000を超えているものを抽出して、308,861台について統計情報を集めている。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2025年Q1
この表からわかるのは、AFR、年間故障率は1.42%で、前回2024年4Qから若干上がっていることだ。他には4TBドライブの引退、20TB以上のドライブの増加だ。
なお、以下の4台は故障0だった。
HGST HMS5C4040ALE640 4TB
SeagateST8000NM000A 8TB
Seagate ST12000NM000J 12TB
Seagate ST14000NM000J 14TB
Back Blaze社はSeagateがSeagateドライブの大好きなので種類が多い。使用中ドライブの半分弱だ。
一方でAFRを押し上げたドライブのAFRは、Seagateの12TB、ST12000NM0007のように9.47%と高いものもある。
3月末の時点で500台以上のドライブがあり、10万Drive Dayを超えているドライブを比較している。
AFRは1.32%で、2024年通年から0.01%上がったこの程度なら誤差のうちだろう。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2025年Q1
筆者が変わったことと今回は初回だったこともあって、統計的な考察は少なく、淡々と事実を述べていた。
次回以降どうなるか見ていきたい。
HDDの状態についてはこの2年くらいは技術革新があったのか、壊れにくいHDDが増えたようだ。最もここで出てくるものの多くはエンタープライズようなので、自分が使うデスクトップモデル(WDならBlueライン)とは性能が違う。
まだしばらく注視していこう。
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