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【DM-SMR】WDから Blueの2TB/4TB 新HDDの販売開始 SMR方式なので注意

 

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【DM-SMR】WDから Blueの2TB/4TB 新HDDの販売開始 SMR方式なので注意
   

HDD御三家のWDからWD Blueラインのデスクトップ向けHDDの新しい製品が発売されている。

大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。

  
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販売状況

WDの公式ページには何も載っていないのでニュースソースからわかる範囲で書く。

AKIBA PC Hotline!によれば、WDの新しい製品が発売されているそうだ。
従来から販売されている製品の置き換えになるのだろうか。発売されている製品は下記の通り。

WD20EZBX

モデル名からわかるように2TBモデル。ただし7,200rpmとBlueラインらしからぬ製品。
記録はCMRではなくSMRなので、書き込み性能は高くない。まあ、7,200rpmと差し引き0になるくらいかな。

なお、SMRと書かれているだけなので、本製品がドライブ側で制御するDM-SMRなのかホスト側が制御する必要があるSMRなのかは不明。

WD40EZAZ

この最後の「AZ」とあるのは見覚えがある。そう、DM-SMR方式を採用した6TBモデルのWD60EZAZとおなじだ。そこから推測するに5,400rpmのDM-SMR方式のモデルだろう。それの4TB版だ。

従来はWD40EZRZというCMRモデルが販売されており、WD Blueのラインでは大容量の製品だった。AZが出たという事はいよいよ4TBもDM-SMRに置き換わっていくという事かな。

Xigma NASで使えるHDD

Xigma NASで提供するZFSはDM-SMR方式のHDDは対応しないと明言している。

実際何度か故障時に換装を試みたが、毎回エラーとなり、置き換えはできなかった。

もちろん、Xigma NASでもZFS以外、あるいはXigma NASではなくIOデータのHDL2-AA0/eでは問題なくWD60EZAZを使えているので、おそらくRAID1程度の書きこみ量なら問題ないのだろう。DM-SMRが内部でバッファとして用意しているCMR領域をオーバする書込みが発生したときにエラーとなることが問題だ。これに収まる量であれば使える。

ただそのバッファ量が何GBなのか分からないし、分かったところで書き込み速度と継続する時間、およびCMRに書いたデータをSMRに書き直すことにかかる時間がわからなければ計算式にならないし、なったところでその仕様はロット単位、あるいは個体単位で異なるかもしれない。1つでうまくいっても別のHDDではできないという問題になりかねない。

そう考えて、最近は最後の大容量CMRであるWD40EZRZを買い込んでいる。しかしこれもとうとう買えなくなりそうだという予感がする。
買えなくなったらどうするか。その時はZFSで構成できないので、RAID1でDM-SMR製HDDを使って構成するか、RAID5/6でDM-SMRが使えるようならZFSではなくソフトRAIDで作るしかないだろう。

HDDは数台予備を確保している。1年以上は大丈夫だろう。さてさて。2年先のことをそろそろ考え始めるか。


2023年4月25日追記
状況が変わって、8TBでもCMRのドライブがWDから出た。WD80EAZZだ。
詳細はこちら。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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