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2020年3月9日更新
2017年は一時期3TB SATAドライブを多数買い込み、いろいろ使った。
そろそろと思って4TB SATAを買い始めたが、さて、何に使おうかと思案した話。
NAS4Free/Xigma NASとHDL2-AA0/eについてのまとめはこちら。
HDD(Hard Disk Drive)は消耗品である。
これは紛れもない事実だ。
HDDを分解したことがあればわかるが、中は複数の円盤と読み書きのヘッドくらいしかない。
円盤が高速に回転し、ヘッドが磁性体に磁力をかけて磁化し、1か0のデータに対応する状態にする。
回転する部品があれば、軸受のベアリングなどに寿命がある以上、いつかは壊れる。
動作中に動かせば、非常に狭い間隔しかない円盤とヘッドの間で衝突する。
ヘッドの磁性体が剥がれ、そこに書かれていたデータは失われる。
最悪の場合、ヘッドが壊れその円盤の表面すべてのデータがアクセス不能になる。
だから、使用中のPCをそのまま動かすのは危険なのだ。
円盤は昔はアルミなどが使われていたらしいが、最近はガラスと聞く。
また変わっているかもしれない。
もう絶滅したフロッピーディスク(Floppy Disk)が薄っぺらいぺらぺらの素材に
磁性体を塗っていたことに対して、硬い素材(Hard)に磁性体を塗ったからこう呼ばれたらしい。
大容量化の要請があるため、円盤は1枚から2枚、3枚と増え、多いと8枚くらいだろうか。
3.5インチの規格の厚みにはこのくらいが限界のようだ。
もう一つの構成要素であるヘッド。
磁気を読むヘッドは小さくできるが、書く方はそうはいかないらしい。
高密度化の鍵は書き込みヘッドを小さくすることにある。
2012年辺りからずっと、コストパフォーマンスがよいHDDは3TB SATAだった。
WDの今のラインナップで言うと、WD30EZRZになる。
この場合、コストパフォーマンスはGB単価といい換えていい。
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GB単価とは、文字通り1GBあたりの価格、である。
3TB SATAの実際の容量は2,700GBくらいなので、価格を2,700で割る。
例えば、WDのGreen(今はBlueに統合)の価格は2012年10月は10,132円。
一方で、大容量のドライブのGB単価は3TBほどではない。
たとえば、WDの6TB SATAでみると2015年9月に27,819円だった。
今は19,965円。
GB単価は、4.88円から3.50円に下げたものの、これは2012年当時の3TB SATAと大差ない。
従い、コストパフォーマンスの点では3TB SATAの方が良い。
SATAインタフェースの数やドライブベイの数の制約で大容量ドライブでないといけない理由がなければ、
今はまだ6TBより3TBを選ぶほうがお得。
しかしそろそろ長かった3TBの時代が終わる。
技術革新が長らくなかったため、3TBを超える大容量ドライブがなかなか出てこなかった。
しかしヘリウムや熱アシストなどにより、10TBが出てきた。
このためベンダの方針が変わったのだろう。
3TBを超える大容量ドライブに主流を変えるべく、まずは4TBドライブが年明けから安くなってきた。
4TB SATAが9,170円まで下落した。
GB単価は2.47円だ。
これは、3TBを下回っており、主役交代の時期が来た。
買うドライブを今年から4TBに変えた。
しかしまだ使っていない。
さて、何に使おうか。思いつくのは、
の2つ。
自作PCのJisaku6には、昨年交換してまだ使えそうなレコーダ用2TBの中古を増設した。
まだ交換する必要はない。
4TB SATAは今は2台しか持ってない。
2台で効果があるのは、地デジ録画用のHDL2-AA0/Eだけ。
他はあと2台、あるいは3台買わなければならない。
1台1万円としてあと2万円、あるいは3万円必要だ。
逆に効果があるのは、慢性的に容量が足りないNAS4Free。
もともと新たなZFSを作り、増やそうと考えていた。
時間がないのでいろいろな手で先延ばしにしてきたが、そろそろ抜本的に対策したい。
ドライブなしのこのNAS。
好きなドライブを入れられるので、自分のように地デジ録画番組のコールドストレージとして
使うなら、耐久性のあるNAS用HDDはオーバスペックで一番安いデスクトップ用でいい。
ぴったりな構成だ。
日常のバックアップ先の残容量も気になるが、夏頃にくるであろう地デジ録画番組の保管先の増設が優先だ。
まずは、HDL2-AA0/Eを買うか。
楽天のセールを眺めていて、最近はWDばかり使うのでノーマークだった東芝の価格に驚いた。
13,779円で6TBが手に入る。
GB単価はなんと2.42円。先程の4TBを下回るではないか。
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